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大晦日の礼拝説教に藤子不二雄Ⓐ先生の話題

大晦日の尾久キリスト教会の広瀬邦彦先生による説教。題材はマタイ伝第2章13〜23節「ゆだねて眠る」。該当箇所は自らの地位を嬰児イエスに脅かされることを恐れたヘロデ王が、国内の2歳以下の赤ん坊を虐殺した下り。イエスの父ヨセフはよく夢を見る人だった。少なくとも聖書に4回、もしくは5回その場面が出てくる。ということは、ヨセフはよく眠っていた人。生命を狙われた時期に『よく眠れたな』と思う。自分だったら、あれこれ心配して眠れなかっただろう。夢の中で神の御使い=天使の知らせによってエジプト🇪🇬の逃れたヨセフ。身を隠していたヨセフ一家だったが、ヘロデ王が没してから、再び天使の使いによってイスラエル🇮🇱に帰還する。帰還地によって、イエスは「ナザレの人」と呼ばれる。プロテスタントでは天使について語られることは少ない。詩篇第91篇11節には「主は使いたちに命じて、あなたの全ての道を守る」。ある方が親しい人が手術を受ける時は「神さま、天使を遣わして守って下さい」と祈るとのこと。私たちは天使に何か頼むことはできないが、神さまにお願いすることはできる。目に見えない天使もいれば、人という形の天使が遣わされることもある。


 旧約聖書の詩篇127篇2節でソロモン王は「虚しいことだ、朝早く起きて夜遅くまでパンのために働く人々。主は愛する人には眠りを与えるから」。神さまは私たちが眠っている間も働いている。だから眠るということは、神さまに全てを委ねるということ。とはいえ毎日にはいろいろな課題がある。でも神さまは夢の中でヨセフに智恵や助けを語りかけていた。漫画家に藤子不二雄Ⓐ先生がいらっしゃいます。藤子不二雄Ⓐ先生の座右の銘に「明日に回せることを今日するな」があります。子供たちにはあまり教えたくないですが、大人には大切なことではないでしょうか。藤子不二雄Ⓐ先生がこのことばに出会ったのは、戦後にアメリカ映画を観た時に、生命を狙われた主人公が語ったことば。『これが日本とアメリカの違いか』と衝撃を受けた。マタイ伝第6章34節「だから明日のことを思い患うな。その日の苦労は、その日だけで充分だ」。明日のことは、神さまと明日の私に任せればいいのです。


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