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名著「駅弁旅行」

駅弁マニアとして、何より愛読していたのは、石井井雄「駅弁旅行」(保育社カラーブックス)。全国各地の駅弁を、カラー頁半分、モノクロ頁半分で構成。今となっては消えてしまった三角「鯛の姿すし」、福井「赤えびすし」、金沢「お贄すし」、大宮「盆栽すし」などのデザインに感動。今ある弁当では、宮崎「しいたけめし」、高知「鯖すがたすし」、新宮「めはりすし」、八戸「小唄すし」あたりがお気に入り。特に四国や九州など、東京駅「祭」で買い辛い、西日本の駅弁に垂涎の数々。今のイクラやウニなど派手な駅弁より、昔ながらの駅弁の方が地味だが奥深い。出版元だった保育社とは、元職場で取引があったので、そこの営業部長とカラーブックス話で大いに盛り上がった。自分は関西出身で、関西私鉄オタクだったので、鉄道系のカラーブックスもよく読んだ。その後で、懐かしくなって古本で購入。購入した本を見ながら、鉄道マンになった息子と「昔の鉄道旅と駅弁はよかった」「新幹線の登場で一変した」と大いに語り合う。あゝ、懐かしい名著。

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