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大相撲夏場所14日目観戦

大相撲夏場所14日目を国技館で観戦。14日目は初体験(今までは初日と千秋楽が多かった)。土砂降りの国技館も初体験。

 観客収容は全体の87%設定。日本相撲協会マスコット「ひよの山」によると主要な観戦ルールは①前後距離を取って入場②入稿時の検温③声援禁止④マスク着用⑤黙食(アルコールは一杯まで)⑥座席の移動禁止⑦席での携帯通話禁止⑧座布団投擲の禁止⑨規制退場を兼ねた抽選会。プロ野球などと比べて慎重さが残る日本相撲協会。

 開場は午前10:00(ふだんは8:30)だったが、取組開始は11:00(ふだんは9:00)からだった。観客はほとんどおらず、シンと静まり返った立方体の空間が好き。静閑の中で朗々と響く呼び出しの声が天上に立ち昇る音楽のようだ。序ノ口の初戦から物言い。審判団も関取衆だけでなく、全ての取組を真剣に見ていることを実感。国技館内の相撲博物館(12:30開館)では「白鵬翔展」。今年初場所からの連続開催で二度目の観覧。空いている時間帯に入館。今回は新たなサービスで、白鵬の力士座布団に座れたのが嬉しい。半分に折り畳まれていたが、余裕たっぷりで座れるビッグサイズ。相撲オタクとしては超嬉しい体験。

 幕下後半くらいから混み始めて、中入り後には満員御礼こそ出なかったが、マス席も椅子席もほぼ満席という状況だった。このところ変形膝関節症でマス席に座るのは辛く、もっぱら椅子席。両隣に人が座っているのは、3年ぶりの状況。左隣の客は若い男性二人で「中入りって幕内のことか?」「力水は酒なのか?」「ケツ(尻)がすごい栃ノ心って日本人か?」「あえん(阿炎)応援団がいっぱいいる」とか角界やルールを知ってか知らずか賑やかだったので、思わず解釈を垂れたくなったが余計な口出しはしないようにグッと我慢。しかしお酒が入ってきたせいか、二人はどちらが勝つかで賭け(一番千円)を始めて、照強が出てきた時に「あれは照なんて言うんだ」と叫び始めた。思わず目があって「てるつよし」と答えたら、その後で矢のような質問が続いた。「塩をあんなに撒く力士は他にいるのか?」「懸賞金は一本いくら入っているの?」「手をついて立つのは、先につくのと、後につくのはどっちが有利か?」などなど。打ち出しまで質疑応答が続き「初めて観に来たので、わからないことだらけ。ありがとうございました」と感謝された。出口を出たところで、お土産袋の底が抜けて菓子折りや弁当を道にばら撒いたことに気がつかない年配男性の酔客二人。足どりもフラフラしていて、もたれ合って歩いている。慌てて追いかけて、破れていない袋に詰め直してあげた。しかしその後で、もう一人あまり酔っていなかった方の袋の底も破れ始めて、いったいどうなったことか。今日は酔っ払いのお世話が多い観戦となった。

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