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老舗洋食店「ぱいち」だけど浅草町内食堂っぽい温かさ

森まゆみ先生の著書「昭和・東京・食べある記」を読んで『いつか行こう』と思っていた洋食「ぱいち」。元々が一時期通い詰めていた「寺方蕎麦長浦」の直ぐ手前にあり注目していたお店だった。昼定食はオール揚げ物だったが、どうせなら森まゆみ先生が著書で取り上げて絶賛していた「タンシチュー」をオーダー。鉄鍋に入ったシチューはニンジン🥕など野菜たっぷりの家庭的な料理。タンはシチューと同じ色なので目立たないが、これもドッサリ入っている。タンは箸で掴むのが難しいほど、柔らかくトロトロに煮込まれている。東銀座で「銀之塔」と「エルベ」のどちらが美味しいかという論争があったが、好みはともかく「銀之塔」タイプ。つまり和風っぽい。ルーがたっぷりあるので、ご飯にかけるまでもなく、そのまま堪能。胃も心も癒されるシチューであった。

 お客さんたちは皆さん常連。大将や大女将と親しくことばを交わしている。掌の痩せ過ぎを相談している大女将、PayPayの利用料支払いについて語り合っている大将(自店の月商額まで明らかにして喋っていることに驚愕)、「揚げ過ぎた」と言いつつサービスしている大将。ここは浅草界隈の町内食堂って雰囲気。自分はアウェイだったが、温かさの一端に触れさせてもらえて、ちょっぴりハッピー。

https://s.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13010491/

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