大下英治「福田vs.小沢 大連立の乱!」
政治ノンフィクション電子復刻。大下英治「福田vs.小沢 大連立の乱!」(徳間文庫)
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松岡利勝農水相の事務所費問題他での引責辞任と自殺に続き、後任の赤城徳彦も同様の問題で辞任。厚労省の年金記録不備。広報体制における井上義行首相秘書官の暴走。お友だち内閣と言われた安倍晋三内閣は機能不全に陥った。参院選で小沢一郎に完敗。大敗北でも責任を取らずに続投。内閣改造で麻生太郎幹事長と与謝野馨官房長官に主導権が移ってしまう。そして突然の安倍首相「お腹痛い辞任」。僅か一年の寿命だった。
安倍晋三の後を引き継いだのは、福田康夫だった。反小泉で郵政造反組を復党させようというの麻生太郎には、小泉チルドレンが激しく反発。安倍内閣の当事者ではなく、小泉路線を尊重した福田康夫が重い腰を上げた。新首相となった福田康夫は、ねじれ国会を打開しようと、小沢一郎に党首会談を持ちかけた。テロ特措法を入口としながら、その真意は「大連立」であった。それを受けた小沢一郎だったが、党内の猛反対を受けて頓挫。そのまま辞表を出した小沢一郎だったが、慰留され代表に留任。テロ特措法の成立を受けて、いよいよ総選挙。日本の二大政党制への結論がそこには待っていた。
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