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警報が出てるのに出社する日本人の異常さ

日本中のお天気が荒れ模様ですね。
私の住むエリアでも暴風警報が出ていましたが、
夫は仕事に出ていきました。
「社会人なんだから当たり前」、そう思ったあなた。
それ、世界から見ると異常です。

大雪でも台風でも出社する日本人

会社員時代、こんな電話を上司にした。
私「きのうの台風の影響で、電車が止まってしまってます。
  電車が動くのが15:00以降らしいので、定時ギリギリになります。
  今日休んでいいですか?」
上司「他に近くに駅ないんやっけ?」
私「ありますけど、バスは道が混んでて大幅に遅れてて、
  歩くと40分くらいかかります。風も強いしちょっと歩くの怖いです」
上司「そうか〜。そりゃ大変やな。今日急ぎの仕事ないし、休んでええで」
私「ありがとうございます〜」

出社しなくてよくなった!いい上司だ!と私は思ってました。
日本の多くの会社ではこんなことは起きず、
這ってでも来い。と言われるか、
働く側が「どうやって行こう?」と考え、タクシーや自家用車などで
なんとか行こうとする。
大雪だろうが台風だろうが、そういう状態がいわゆる「普通」でしょう。
そして、こう思うわけです。
「社会人なんだから当たり前」と。

そもそも「警報」とは?

ここでは雪や台風などの気象関係の話をしているので、
「気象警報」を調べてみました。

気象警報:重大な災害が起こるおそれがある気象の状態のときに、気象台が発表する警報。
(デジタル大辞泉(小学館))

「重大な災害が起こるおそれ」
これを見て、ん?と思いません?
重大な災害が起こるおそれがあるのに出社しなきゃいけないって、
おかしくない?

命より、家より、出社を優先する謎

こちらの記事でも同じような内容が書かれていますが、
台風でも出社することは世界的に見ると異常です。

どんな状況でも出社しなければならないというのは、
命を捨ててでも会社に尽くせという、いわば特攻隊のような発想です。
冷静に考えてください。
その仕事、本当に命や家族より大切ですか?

休んでクビになるくらいならクビになったほうがいい

脱サラした今、本当につくづく思いますが、
会社を辞めても死にません。
でも、中にいると、死ぬまでは言わなくても、
人生終わるんじゃないかって思ってました。
でも、警報が出ているのに出社しろっていう会社は
もはや基本的人権を侵害していますから、
こちらから願い下げ!というくらいで本来はいいはずです。
私は会社を辞める直前はそんな態度でした。
そして、退職した今、色々と手立てを打ちながら、生き延びています。

常識を疑え、「当たり前」は危険

以前、別のnoteにも書きましたが、
「当たり前」のものなんてないんです。
自分の命や、自分が大切にしているものが最優先。
あ、自分が死んでも仕事が最優先の方は、
そんなこと言わなくても槍が降ろうと出社すると思いますよ。
よく、台風の最中に畑の様子を見にいく方がいますが、
もちろん危険ですが、その方にとっては畑は命より大切なんですよ。
他の人がどうこういうことではありません。
ですが、「あ〜台風だけど、仕方ない。行かなくちゃ」という発想は
本当に当たり前でしょうか?
その人にとって仕事は命より優先順位が高いんでしょうか?
常識だから、当たり前だから。
その裏には、自分の意志なんかなく、
ただ流されて生きている心理があるのではないですか?

社会の常識は一人一人の意識が変わらないと変わらない

この話に限ったことではないですが、
みんなが信じている「常識」は、
仕組みで変わるものではなく、
一人一人の意識から変わっていくものです。
「警報出てるんだから休みます!当たり前でしょ!」と
一人でも多く声をあげて、
だんだんそれが当たり前になる世の中になりますように。

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