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Rare Pharmacist Hideさんインタビュー

こんにちは、やえがしです。

今回のインタビューはRare Pharmacist Hideさん。
薬局改善:革新士として薬剤師さんに向けた記事を書いていらっしゃいます。

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noteを始めたきっかけ

やえがし:今回はよろしくお願いいたします。

Hide:よろしくお願いいたします。

やえがし:noteを始めたきっかけや時期について教えてください。

Hide:始めた時期はたしか1年くらい前ですね。自分の中で今まで経験したことを還元したり、他者とのつながりをどう作るか考えていた時に、知り合いからnoteをやると、いろんな人に読んでもらえるしいいよと教えてもらって、始めました。

職歴について先に話すと、私は薬局で10何年働いており、今は企業で働いています。両方経験できたところは良かったのですが、私の働いていた薬局は、大手調剤薬局でしたが、加算を率先しておりました。そのなかで感じたこととして、薬剤師は、技術を高く売らないと薬剤師の価値って出せないのではないか思っていました。現在も、スキルアップするよう努力しています。その中で、業界の底上げや現場で悩んでいる方に一つでもヒントを差し上げられればいいと思い、薬剤師×(かける)何かの発信もしています。例えば英会話を学んでいるので、薬剤師×英会話の発信もしたりしています。

やえがし:薬剤師から企業に転職というのは珍しいですね。

Hide:そうですね、薬剤師をしていたころは臨床の勉強とかしながら目の前の患者さんと話したときに「改善してよかったね」とかはありますが、一方で目の前の方しか救えないというジレンマがありました。
上流に行かないと、例えば新薬の開発とかできるわけではないので、たまたま、医療機器メーカーにご縁があって転職しました。(今はまた違うところで働いていますが・・・・。)

医療関係職って、やはりサービス業なんですよね。休みとか取りにくいですし、家族が自分もいますが、休みなしで働いていたので、やっぱりそこが医療の闇な部分で、休みたいときに休めないというか。悩んでいる方も多いと思うんです。自分は、その業界構造が問題だと思っていて、医療現場を辞めた一つの要因になります。

医療従事者が大変なのに、ジェネリックとかによる薬価差益の圧縮により、今は、薄利多売に拍車がかかっています。一方で、患者さんに渡す末端価格(薬価)は決まっているので、一般の薬局は、今、技術料を求めるしかないのですが、大手薬局とは異なり、中小はそういうノウハウがないので、時代に対応できる薬局が少ないと感じています。
そのため、中小薬局に私も自分の経験や解決策を提案して、お手伝いできないかと思っています。ただ、薬局業界は、閉鎖的であるがゆえに、大手に飲み込まれていくところもあったりするし…地域で頑張っている薬局は応援したいし、サポートできたらなといつも思っています。

やえがし:いろんなことについて、思いをもって情報発信されていますね。

Hide:そうですね、noteの記事は登録販売者や薬剤師にむけて発信するものと、英語に関する記事があります。登録販売者についても同じで、今、登録販売者が薬剤師の仕事の一部を取ろうとしているんですよね。

ビタミン剤とか薬剤師じゃなくても販売してもいいと思っています。ここについては、いいと思っていて、登録販売者も話術や知識つけて患者さん対応をしていけばいいと思っています。一方で、薬剤師は、登録販売者が対応できない部分について、より専門性をもって対応していけばいいと思います。

登録販売者むけに書いている記事として、テスト解説がありますが、解説の内容も、現場の知識で役立つものなどを、ガイドラインの内容よりより深く踏み込んで、臨床にはこういうものが役立つとか、現場目線で記事を書くようにしています。イメージとしては、自分が薬局で医療事務の女の子に教えている感じで問題を解説しているという感じですね。
何かしら読んでいただいた方に少しでもプラスになるように書いています。



薬剤師の置かれた環境は厳しくなっている

やえがし:あんまり薬剤師さんにむけた発信って聞かない気がします。

Hide:実は、note内で何人か見かけているので、案外いらっしゃると思いますよ。でも、僕の記事は、エッジがきいているというか、ちょっと、他の皆さんとは、一線を画すかなとは思います。

先ほど、薬価差益の圧縮により技術料を取っていかなければならないということを言わせていただきましたが、一方で、一部の薬剤師の方々は、患者さんからお金もらうのが申し訳ないという人がいまだにいらっしゃることに疑問を感じています。

サービスを行わなければ、調剤報酬にすべて跳ね返るので、自分たちで技術料などを取っていかない限り、給料も上がるわけがありません。加算を遠慮して取らないことによって、技術料を下げていくと、それもすべて自分の給料に跳ね返ってくるんですよね。技術料の加算を取る代わりに、薬剤師は、しっかり知識やサービスを提供していかないといけないと思います。

逆に聞きますけど、すごい薬剤師ってどのぐらいいるのでしょうか?毎回この薬剤師じゃないといけないとか、薬剤師ってすごいなって人って、案外、少ないと思うんですよね。

薬剤師って、実は、今、厳しい局面に来ていて、説明だってAIでもいいし、薬を作るのも機械でいいし、薬をドライブスルーで渡したっていいと思うし、薬局で、薬剤師がしなければならない業務は、案外、少ないのではないかと思います。

やえがし:薬剤師さんが、前の処方を覚えてて、その後の調子とか聞かれたりとかすると、「おっ!」と思いますね。

Hide:そうですよね、僕の場合は、手話を使って薬の説明したり、英語を使って説明をしたりすることかできますが、そういうことをしていくと「おっ」となるわけですよ。もちろん、他の患者さんもみているので、「おっ」となるわけですよね。

私が管理者として働いていた薬局では、キッズルームをつくったりして、他の薬局と違った特異性というか価値を作っていましたね。
もちろん、薬局内の導線とか待ち時間とかそういういろいろ細かいことを気にしないといけないのに、案外、どこの薬局をみても弱いところが多いんですよね。どこの薬局行っても変わり映えのないところが実におおいなと思います。

もちろん、うまい接客する人(薬剤師・医療事務)はいるけど、あなたじゃなくてもいいよね、みたいなこともあるし。
もちろん、回転率も要求されますので、全員の患者さんと毎回10分とはしゃべっていたら、他の患者さんからもクレームきますし、仕事にならないですしね(笑)。

なので、最近、そういったところも考えてもらいたいという意味を込めて、辛口の記事を書いているんですが、一人でもそういうことに気づいてもらえたらいいなと思っています。

自分は、薬剤師って厳しい仕事でありながら、アイドルに近い部分もあるかなと思っています。アイドルであれば、歌って・踊れて・話せての3拍子だと思いますが、薬剤師も同じように、知識があって、クレームも処理するし、話もできて、3拍子の職業かなと思っています。それ以外にも、患者さんの背景にも配慮したりなど、なんでもできないといけない大変な職業かなと感じています。

あと、薬剤師の方で多いのは、待ち手の人が多くて、薬局外に出ていく方が少ないですね。薬局の中で待っている方が多いというか。
私は、10年前から自ら地域の商店街に出て行ったり、スポーツジムとコラボしたりとかしていたんですけど、あとは今はココナラに登録したりとか。
そこから思うんですけど、皆さんやりたい思っている割に、自分から動いていないんですよね。困っているなら動こうよって思います。みんな体のいいことばかり言うんですけどね(笑)やるやる詐欺だって思いますね(^_^;)

そこら辺も、noteの発信を通じて何かできればいいなと思っています。今って一つの会社で働くことに限界もありますし、副業とかもありますしね。
先ほども言いましたが、日ごろからスキルアップとかも心掛けていて、資格もたくさん取るようにしているんです。薬剤師系の資格も、今後、勉強会とかやるにあたって取ったりしています。そのほか、仕事関係の資格なども取っています。もう50を越えますね。

これからやりたいこと

やえがし:これからやりたいことは?

Hide:中小の薬局について、もしチャンスがあれば、薬局の収益改善とかして喜んでもらいたいですね。中小の薬局って、自社以外からの情報もないし、考え方が凝り固まってて、いつ潰れてもおかしくないところが多いです。また、M&Aとかにより、大手に飲み込まれていったりするところも多いようです。

一方で、地域になくてはならない活躍している薬局であっても、経営がうまくいっていないところもあると思うので、自分が薬局をコンサルして、ちゃんと薬局の収益改善させてあげるようなことができたらいいですね。私が大手で働いていたときのノウハウなどをnoteやTwitterで発信して役立てていけたらと思います。

やえがし:すごいですね、自分のスキルアップだけで終わってしまう人もいる中、人のために何かしようというのがすごいなと思います。

Hide:記事もわざと有料と無料とに二極化しているんですね。1万円の記事を出しています(笑)ある程度は無料で読めますが、エクセル表とかをつけてそれは有料で、としています。無料部分でも本気になれば自分でもできると思いますよ。時間を買うのであれば有料記事を読んで実践すれば、すぐ改善できると思いますよ。

やっぱり、医療はお金にはなると思います。なぜかというと、収益は、国が守ってくれるので。そこが、良さであり、悪さでもあると思います。今回、コロナという大不景気もありましたが、一方で、業界再編も一気に進みそうです。受診抑制があっても、大手は着々と策を練って、チャレンジしているので、今後も厳しい状況は続くと思います。

進んでいる内容として、例えばオンラインで薬剤師と面談して、バイク便とかドローンで薬を配達するシステムがあります。これが進むと、病院のそばにある門前薬局の意味がなくなっていくので、今後も、厳しい局面が続くと思います。

日本の人口が限られている以上、患者さんの数は限られているので、このようは激しい業界状況に、中小の薬局が持つかなと思ったりしています。

自分がnoteを通して、自分の実績だしながらやれればいいのかなと思っています。もちろん、このような活動は、自分にとって、人生設計の中の一つの保険にもなりますしね。

とりあえずnote発信1年終わってみて、いろんなつながりも多少できました。仕事でもプライベートでも、様々な出会いも別れがありましたが、すべてご縁なので、今思い返すと、全部よかったかなと感じています。

読んでいただくターゲットがはじめから決まっているので。僕の記事って大衆受けしないんですよね。
最近、気付いたのですが、noteの記事ってYahooのサーチエンジンに引っ掛かりやすいので、閲覧数が多い記事とスキの数が多い記事はぜんぜん違うんですけど、ダッシュボード見ると傾向が違うので面白いなと思います。

やえがし:ちゃんと読まれているということは、ターゲットにリーチしているということですね。

Hide:noteからの実際の相談は、まだないんですけどね(笑)一方で、ココナラとかビザスクとかのほうが、相談依頼が来ています。こればかりは、動きながら様子を見るしかないかなと思っています。noteも10年後どうなるかわからないですしね。

真剣に悩んでいる方を基本的に救いたいので、本気で悩んでいる方は、是非一度相談していただけたらと思います。

やえがし:本日はありがとうございました。

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自分のやってきたことや知識で薬局を助けたいというHideさん。
その思いが、本当に困っている中小の薬局に届けばいいなと思いました。

薬局や薬剤師さんにはたまにしかお世話になりませんが、本当に大変な職業であると今回学ばせていただきました。
今後本当に業界も変わっていくのかもしれませんが、患者さんにとっても薬剤師さんにとってもいい方向になっていけばいいなと思いました。

Hideさん今回はありがとうございました!!

もし記事を気に入っていただけたらサポートいただけると嬉しいです。 サポートいただいたら、子どもと一緒にお菓子買いにいきます(*'ω'*)