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同調行動

緊急事態宣言が明け、職場も通常営業になり、忙しい日々を過ごしています。店舗の売り上げは予算に対して150%は当たり前で、多い日で210%ほどの実績になることもあります。
これだけ沢山のお客様が来るので感染対策にも特に気を遣っています。
入口での検温、アルコール消毒、店内の二時間に一回の手に触れるところの消毒とかなり気を遣っています。

客の同調行動

今回、私は入口での検温の担当になり、お客様の行動を目にすることが多くなりました。検温はこちらから声をかけて協力頂くので大抵の人はじっと立っていますが、今回注目したのはアルコール消毒での場面です。
アルコールアレルギーの方もいるので、消毒は絶対ではありません。
なので検温を通過したあと自由に使えるように置いてあります。
先頭で入ってきたAさんが消毒をすると、続いて入って来たBさんも絶対に消毒に手を伸ばします。このご時世、感染リスクに気を遣っている人だらけなので、消毒することが続くのはさほど不思議ではありませんでしたが、驚いたのは消毒をしない人がたまたま先頭で入店すると続いて入店した次の人も消毒液に気づかず通り過ぎる確率が極めて100%に近かったのです。これが2人とかではなく4~5人ほど続いた時もです。
無意識のうちに同調行動をしているというのを目の当たりにしました。

同調行動のメリット

なぜこのように無意識に前の人の行動を真似してしまうのか、気になり調べました。
メリット1:人間関係が上手くいきやすい
一人だけ違う意見を言うよりか周りに合わせることで人間関係がスムーズにいくと考えられます。相手の印象も悪くはないはずです。
メリット2:安心感がある
他の人と同じことをする、あるいは意見を言うことにより、多数派になるので安心感が得られると考えられます。
メリット3:楽ができる
例えば友人や会社の人と食事に行き、先に注文した人と同じメニューを注文することで深く考えることなく楽ができるということも考えられます。

同調行動のデメリット

デメリット1:個性が発揮されにくくなる
周りと同じ意見をずっと言っているだけでは個性が活かされません。
たまには自分発信で意見を述べることも大切になってきます。
デメリット2:窮屈になる
人に合わせてばかりでは窮屈に感じてしまうこともあるかもしれません。
本当はこうしたいけど、合わせておけば上手くいくよね、なんてことも社会では沢山あるかもしれません。
デメリット3:間違ったことをしてしまうおそれがある
多数派になり、安心感が得られますが、それが間違っていた場合正しい選択ができなくなってしまったり、人を傷つけたりすることも出てきてしまうかもしれません。いじめなんかは、同調行動が始まりかもしれません。

まとめ

このように同調行動にはメリットもありますがデメリットもあります。
人に合わせることで人間関係が円滑に進むこともありますが、時にはよくないことも起きてしまう恐れがあります。無意識の同調行動はなるべくなら避けて、自分の意志で同調する「意識的な同調行動」をするほうが大切だと感じました。アフターコロナは、情報を鵜呑みにするのではなく、きちんとした考えのもとアンテナを張って行動したいと感じました。

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