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【S4 シティリーグ 優勝】 アルセウスジュラルドンブラッキー解説



はじめに

初めまして。Ryushi(https://twitter.com/yadonsub?t=hCn13Tb_zT1jz7usRIzqPA&s=09)です。
4月30日に行われたS4シティリーグで優勝したアルセウスジュラルドンベースのデッキ解説記事を書きました。

環境が大きく動きジュラルドンが戦っていけるのか不安でしたが、うまく現在の環境に適応したデッキを作ることができたと思います。

読みにくい部分もあると思いますが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

デッキレシピ

S4シティリーグ 竜星の嵐 十三店 4月30日 優勝

こちらが使用したデッキリストになります。

環境考察

4月24~29日の環境では
Tier1 パオジアン サーナイト ルギア
Tier2 ロストギラティナ アルセウスギラティナ(空ピカ含む)
Tier3 ロストバレット ミライドン ミュウ ディンルー
(Tierランクは使用率として見てください)

デッキの幅が広く、対応力が問われる環境だと考えました。

デッキ選択について


中盤以降の要求が常に厳しく再現性が低いため、Gレギュレーション環境下でこのままアルセウスジュラルドンを使って勝ち続けることは非常に難しいと思いました。

アルセウスジュラルドンの中盤以降の動きの再現性の低さは、山札を引くサポートを使用するタイミングが無く手札が薄くなりやすい点にあります。また、このデッキは山札を引くシステムが存在しないため、あくの塔とトレッキングシューズ、ポケギアといったサポート以外のカードを用いて要求を満たす必要があります。

安定しません。

そこで、ブラッキーvmaxに目を付けました。ブラッキーには以下の強みがあります。

山札を引くサポートを使用しながらボスが打てること
・サーナイトex、ミュウに有効な悪打点
・一撃
カードであること

中盤以降の動きの再現性の低さを解決できる特性と環境に適したタイプを評価し、アルセウスジュラルドンに加える形として採用するに至りました。

アルセウスジュラルドンとの違い

アルセウスジュラルドンブラッキー(以下ADB)は、アルセウスジュラルドンから耐久力と火力を少し落とすことで動きの再現性を高めた構築です。ポケモンの種類は増えましたが、共通してあくの塔のコストにできるので邪魔になりません。


各カードの採用理由

ポケモン

アルセウスv、アルセウスvstar 4-3
極力前でスタートしたいので4-3採用です。
現環境において2ターン目からサイドを取り始められるアルセウスのようなポケモンは非常に強いです。スターバースで取るカードはなるべく相手に干渉できるものにしたいので、盤面展開に必要なカード(アルセウスvstar、ダブルターボエネルギー等)は多めに投入しています。

ジュラルドンv、ジュラルドンvmax 2-2
ルギアへの圧倒的耐性、高耐久、たねのex・vポケモンを一撃で倒せる火力等が魅力のポケモンです。使用する対面で1匹は確実に立たせる必要があるため2-2での採用です。一撃エネルギーの採用によりリーチが伸び、ディンルーやアローラロコン等も圏内に収まりました。

ブラッキーv、ブラッキーvmax 2-2
今回の構築の肝になります。特性でボスを打てることからドロー系サポートの使用タイミングを縛られずに済むようになりました。また、悪打点を持っているため、サーナイトデッキに対し速いサイドプランを迫ることができます。どの対面でも1体以上使用する可能性があるため2-2での採用です。実は進化前の「黒い眼差し」が入れ替えの無い構築に刺さるので忘れないようにしましょう。

エネルギー

鋼5/闘2/悪2/ダブルターボ4/一撃エネルギー2
エネ配分はかなり悩みました…。使用感をベースのデッキタイプになるべく寄せるように意識しました。

基本エネルギー
ジュラルドンを一応2体立てられるように鋼、闘エネルギーを最小限の5-2枚にしました。回していく過程で、ブラッキーで攻めるプランが思ったよりも多かったので悪エネルギーを2枚にしました。

特殊エネルギー
2ターン目までに自引きできるとスターバースの枠が広がる&後攻1ターン目に極力使いたいため、ダブルターボエネルギーは4枚です。ブラッキーとも共有でき逃げ手段としても使用するため多い分には困りません。また、一撃エネルギーはexポケモンに有効な打点アップカードとして2枚採用しました。ジュラルドンとブラッキーで共有できるため不自由なく採用できる良いカードだと思いました。

トレーナーズ

ネストボール/ハイパーボール/キャプチャーアロマ 4-4-2
ボール枠です。ポケモンが多い構築なので、2ターン目までの要求を満たせるようにここに多く枠を割きました。この構築においてボールはボスの指令になる可能性があるため多い分には困りませんし、山札の圧縮にもつながります。また、キャプチャーアロマはハイパーボールと違いコストが無く外してもあくの塔でドローソースになるためこのデッキとは非常に噛み合いが良いカードです。主にルギアデッキで見られますが個人的に他デッキでももっと使われて良いカードだと思います。

ポケギア 2枚
安定感を高めつつ、ナンジャモやジャッジマン等の手札干渉に対し有効に働くカードです。ナンジャモの登場により手札干渉カードの採用が増加傾向にあったため、2枚採用にしました。

ポケモン入れ替え/あなぬけのひも 1-1
ベースデッキと同様1-1の配分での採用です。ブラッキーを考慮すると入れ替え2枚の方が使いやすいかもしれません。ここは検討枠です。

ロストスイーパー 1枚
雪道、お守り対策として採用しました。元々この枠はディンルーを重く見ていたためツールジャマ―を入れていましたが、雪道を採用したデッキの入賞が多く確認されたため汎用性を重視して変更しました。

博士の研究、アクロマの実験 3-1
手札干渉に強く出られるようになるべく山札を少なくしたい+後攻時のトリニティチャージの成功率を上げるためにこの配分で採用しました。配分に関しては好みに寄りますが、どちらにも用途があるため片方だけというわけにもいかないです。

ナンジャモ、ジャッジマン 2-1
手札干渉枠です。ナンジャモは、ドローソースとして優秀な点を評価して2枚採用しました。また、ロストギラティナを非常に重く感じていたため選択肢としてジャッジマンを1枚採用しました。

ボスの指令 3枚
2枚では少なく、4枚では多いためこの枚数になりました。ベースのデッキタイプは3~4枚ですが、ブラッキー採用の関係上十分だと判断しこの枚数になりました。

カリンの信念 1枚
打点アップカードとして採用しました。ブラッキーの打点が低いこともあり、必要となる場面は多かったです。また、ブラッキーの特性との組み合わせによって動きに幅が付くようになりました。

あくの塔 頂への雪道 3-1
あくの塔はスタジアム枠兼ドローソースとして3枚採用、頂への雪道は相手への妨害札として1枚採用しました。今の環境は雪道が非常に強いので2枚までなら採用してもいいと思います。ブラッキーの特性を無効にする点は注意が必要です。

採用検討カード

○ドラピオン
後攻時でも3-3のサイドプランを狙っていけるカードです。ミュウの使用率低下に伴い割り切りました。アルセウスで加速することでサーナイトexを一撃で倒せる札に代わります。ミカルゲとの比較についてですが、前に出てしまった際に1-2-3のサイドプランを狙われることを考慮するとこのデッキの場合、HPの高く倒されにくいドラピオンを優先したいです。

こだわりベルト
各キャラの攻撃範囲が広くなるカードです。ブラッキーの特性と噛み合いが良く、当日のデッキ登録前まで悩んでいました。4月30日の環境では210ラインのvポケモンが少ないことから、一撃エネルギーの全対象への打点上昇に強みがあると考え採用を見送りました。

○キバナ
相手に先2/後1でアルセウスを倒されてしまうことがたまにあり、欲しいなと感じました。4月30日の環境ではそういった動きが少ないデッキが多かったこともあり、怪しい対面ではなるべく無難な展開・立ち回りでケアできるようにしました。

○パニックマスク
後で知ったカードです。パオジアン、サーナイト、ギラティナに有効です。Dレギュレーション環境のビックパラソルに似た小手先の対策カードであるためこれで勝てるとまでは言いませんが、相手の要求を上げる手段として非常に強いと思いました。

環境デッキへの対策

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