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ヤドカリ浸水パニック!

広島大雨特別警報
「命を大事に!」って
ええええええええ、具体的にどうすれば!

この島の今いる場所の一番近い避難所は閉鎖されてるらしい。
避難所の小学校は遠いというし、
避難するレベルになったらそこまでの道路がすでに危険らしい。

土砂災害気をつけなきゃないけど、
海の冠水もやばいらしいし
一体どこに逃げれば!!!!!

ましてやよそ者の私に土地勘はない。

映画「タイタニック」の英語のわからない三等船客の心境で、
「何が起きてるんだ!」
「どこに逃げればいいの?」
みたいな感じ。

島のスピーカーで「警戒レベル4」とか繰り返されたり
夜中に突然携帯のアラーム鳴ったり落ち着かない。

しかも朝起きたら土間が泥と化していて、
貯蔵庫として使われていたという地下室見たら
階段六段の四段目まで浸水。

おとなりから借りてきたポンプで水を汲み上げて排水してるけど
機械を止めたらまたすぐ水かさが増していく。

もう虫も水がないところまで逃げてきて寄り添いあってて
それこそジャックとローズ状態。

大嫌いなGも土間の泥の中で死にかけてるの見た時は初めて同情したわ。

土石流警戒といっても山のふもとはすぐ海で冠水の恐れ。
本当に危なくなったらサイレン鳴るというけど、
その時道がやばいなら、一体どうやって逃げるんだろう。

土石流くるなら土のにおいがすると言われたけど土間がすでに土臭い。
音に気をつけてとも言われたけれど、
ポンプで水を吸い上げる音がうるさくて何も聞こえないし、
時々外の様子見に行くけど、気づいたら手に小松菜とニンニクと鶏ガラ握りしめてて挙動不審この上ない。

しかし土地勘なくて、台風にも大雨にも免疫なくて、
頼りにしているとなりのかあさんが出かけた時は、
山の中に孤立化的な絶望感が半端なかった。

そしてまた日が暮れてきたよー

今日も服着たまま眠る。いつでも逃げられるように。
でも逃げるってどこへ?

私なんかよりずっと身体能力が高いとなりのかあさんには
いざとなったらわたしを見捨てて逃げてくださいと言ってある。

「わたしは運が強いからだいじょうぶです!うまく流されます!」

そう言いつつも、だめでも自然淘汰だからしかたないと己に言い聞かせている。

こんな非常時に何言ってんだという感じだが、だいじょうぶじゃないときほどだいじょうぶと言いたくなる心理。

「今浸水してます笑」の「笑」
笑ってないとやってられないぐらい不安の「笑」である。

いつも冷静な友人があいかわらず冷静に対応してくれて
いつもならこちらも落ち着きを取り戻すんだけど
今、ずっと緊張と動揺が続いているせいか、
たとえて言うなら、私だけ幽霊見えてんのに
「えー、どこ? 気のせいでしょ」と言われるぐらいの絶望感で
えええええっ、こんなに怖いのに私だけぇ!!!!!
みたいな感じで落ち着かない。

あああああ、雨がまた強くなってきたよー。

地元の人は、今まで大丈夫だから大丈夫ってなりがちだから
ぎりぎりまで逃げない予感。

この辺高齢者多いけど、前述のかあさんの忍者のような機敏さみてたら
まちがいなく自分の方が足手まとい。

やばいと思ったら自分だけでも助かるよう逃げてと言われたけれど
もうほんとタイタニック状態でどーこーにー!!!???だよ。

そもそもGoogleマップでも建物名とかも出ないぐらいの場所で
道の様子だけ見て逃げるとか方向音痴の私には無理。
ちなみに携帯はWi-Fiあるところでしか使えないし詰んだ。

いやでも昔の人はGoogleマップ使って逃げてないと思うし、携帯ない時代から災害はあったのだ。

とにかく地域の情報やサイレンに敏感になってすぐ行動できるようにしよう。

ただ「避難してください」だけじゃ不親切なんだよぅ!!!!!

よそ者や外国人でも助かる指示をお願いプリーズ。


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