見出し画像

色彩の抱擁

絶対零度の眼差しを湛えた君を包む拒絶色
何者も入り込む余地のない暗がりから太陽を呪っている
焦がされた血が纏わりつく暗褐色
道化師の涙をもって触れたものは溶けてしまった
うらびれた心を澱ませる深海色
されど波打ち際に君を放るだろう、すべて洗い流して
この先へと進むための中間色
曖昧な景色は定形を持たない

幸あれ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?