溺れたいがために買った酒は
すっかりと目を醒まさせた
苦杯に化けて喉を焼く
知らない種類の孤独
やるせなき感情の氾濫
しとど濡れぬ目頭の反乱
俺は知っている
どうすればこの身は血を流すのか
どうすればこの心は切られる痛みを歌うのか
ならば憂うことはないじゃないか
相応に傷つけていけばいい
おのれを

隠れたいがために選んだ黒は
しっかりと存在を刻む
憂鬱に溶けて肌を灼く
知らない種類の蠱毒
やり場なき哀悼の後悔
流される儘涙落の航海
俺は知っている
どうすればこの身は息を止めるのか
どうすればこの心は蹂躙(にじ)られる荒みを奏でるか
ならば憂うことはないじゃないか
相応に傷つけていけばいい
おのれを

ただ、柔らかな風に吹かれていればよかった
風、此の身を斬る いくつもの嘲笑を孕んで

俺は知っている
どうすればこの身は血を流すのか
どうすればこの心は切られる痛みを歌うのか
ならば憂うことはないじゃないか
相応に傷つけていけばいい
おのれを

俺は知っている
どうすればこの身は息を止めるのか
どうすればこの心は蹂躙(にじ)られる荒みを奏でるか
ならば憂うことはないじゃないか
相応に傷つけていけばいい
おのれを

俺は分かってる
どうすればこの身は血を流すのか
どうすればこの心は切られる痛みを歌うのか
ならば憂うことはないじゃないか
相応に傷つけていけばいい
おのれを

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