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暗き夜は満ちて

死の病を凌ぐ酒、その憐憫、その愉悦
芳醇という 名を 飾らせ、額に注ぐマリア

ざらついた剣は重石如く、掌の温度を奪い続ける
覚悟と 担う手を 握り返してから、繋ぐくびきの食い込んだ痕

触れられることもなく、後にする美食の皿
幸せの脆さを 盛り付ける あたりに、反吐がでませう
虚に/現に

暗き夜は満ちて[重い月を繕い為さる。]

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