【ADHD】汚い字を人並みにする方法

ADHDで字の汚さに悩まされる人は多いです。

私もそのうちの一人でした。

女性というのもあり、その字の汚さには子供の頃から引け目を感じていました。

小学校高学年になると大体の女子は字を綺麗に書いていたのですが、私はどう頑張っても書けない。自分はなんでできないんだと悲しかったです。

男子の字だとイジられて過ごしていました。

笑って受け流していたけれど、好きで字が汚い訳ではないぞと思っていました。

中学校3年生の受験シーズンになると、字の汚さが結果を左右しかねないので男子たちも綺麗な字を書き出しました。
それに併せて私も字を綺麗に書こうと、字を上手く書く方法をネットで調べては実践するのですが、どうも上手く行きません。

練習の結果、1文字だけならきちんと書けるようにはなりました。しかし、並べるとやっぱりくさび型文字になるのでした。


それ以降は3年に一度のペースで、思い出したかのように字の練習をするのですが、一向に読ませる字を書けませんでした。

受験の願書を作成するのも苦痛。
人が見ている所で文字を書きたくない。
履歴書は手書きじゃなければ落とすといった忌々しい直筆文化を恨んだりもしました。

だって、手書き文化って合理性0じゃん。

字が綺麗に書けなくて困るなんて、理不尽なことでしょう。

時々、字をちゃんと書ける人はこのように言ってきます。
「丁寧に書きなさい」

それで治ってるなら苦労はしていません。

丁寧に書いてないから汚いのではなく、丁寧に書いた文字がそもそも汚いのです。

汚い字を見られて、「雑だなぁ」とよくコメントされましたが、雑なのではありません。シンプルに汚いのです。


23歳のあるとき、ADHDにとって天敵とも言えるサービス業に就いた結果、ADHDの人はなぜ字が汚いのか、独自の理由を発見しました。
その理由が分かれば対処するのは簡単です。なんなら字を書く以外のことにも役立つかもしれません。

お世辞にも上手いとは言えませんが、人が見ても違和感を感じないくらいのレベルの文字は書けるようになったので、その方法を共有していきます。

ADHDの字が汚い原因

サービス業を行う上で気がついたのが、ADHDは意識の視野が狭いということです。
他の人と比べて、意識が向いている範囲が狭く、目には入ってても見えてるものは少ないのだと。
多くのADHDは探しものが苦手ですが、それも意識の視野の狭さが原因です。探しものをしているときに、他人から「目の前にあるじゃん」と言われたことはありませんか?

どうやら文字を書く時にも意識の視野が影響しているみたいです。

私にとって、今書いている線にしか意識が向いていないのが当たり前でしたが、他の多くの人はそうじゃなかったらしいのです。

字がちゃんと書ける人は今書いている字の前や更に前の字にも、更には文章全体にも意識を伸ばしながら書いていたみたいです。

私にとって丁寧に書くとは、せいぜいその文字を綺麗に書くぐらいしか思いつかなかったので、目から鱗でした。
通りで綺麗に整列してない文章になってしまった訳です。


意識的に隣の字も見ながら書いてみると、急にちゃんとした文字が書けるようになったのです。

長年悩んでいたのに、こんな意識の差で一発で改善するなんて思ってもいませんでした。
もっとはやく教えてくれよと思ったけれど、人と違う感性が原因なんて本人も周りも気がつくのは確かに難しいのかもしれませんね。

ただ、この方法は意識しないと難しく、気持ちのエネルギーを持っていかれるので、人並みの字が書けるようになった今でも必要に迫られなければやりません。


もしもあなたがADHDで、字が汚いと悩んでいるのであれば、隣の字や文字全体にも意識を伸ばして書いてみると人並みの文字が書けるようになるかもしれません。


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