見出し画像

AI漫画ワザ:異形のモンスターはAnytestでつくる

Anytestで異形のモンスターを描く

AI漫画で異形を描くのはハード

AIを使った漫画制作では、独自のキャラクターを作り出すことが鍵となります。普段はMidjourneyを使っていますが、非常に独特で異形なキャラクターを描くのは難しいです。Midjourneyは優れたツールですが、特に奇妙な形状や設定のキャラクターを理解し、描き出すには限界があります。

事例:「はてしない物語」の怪竜スメーグを描きたい

今回は、特に難しい設定を持つキャラクター「スメーグ」を描こうとしました。スメーグは『はてしない物語』に登場する怪竜で、その設定は非常にユニークです。

ネバネバした膜でできた羽を持ち、32メートルの大きさで、飛ばないときは巨大なカンガルーのように立っています。皮膚はネズミのようで、しっぽはサソリ、足はバッタ、前足は赤ん坊のような姿です。首はワニ、目は老人の男と女のような特徴を持っています。

この複雑で特異なデザインは、Midjourneyではうまく描くことができませんでした。

a dragon with a crocodile head. legs are like a grashopper. hands are like human baby --sref https://s.mj.run/9WN13geuTz8 --niji 6

要素を減らしてみたんですが、バッタの足すら採用されませんでした(涙)

Anytestとは

こちらでかなり詳細に書かれているので、まずはご覧ください!

簡単にいうと、超汎用型のControlNetで雑に投げてもいい感じの絵を返してくれる、というそういう甘く雑な認識です(笑)
この記事では異形の生成に特化してもうすこし掘り下げていきます。

Canvaで元絵を作成

そこで、最初にCanvaを使ってスメーグの基本的な元絵を作成しました。異なる要素を組み合わせることで、キャラクターの姿を視覚化しました。この作業は大まかに行い、後で修正することを前提としました。

我ながら・・・適当にもほどがありますね

Anytestでの詳細な画像生成

次に、Stable Diffusion(私の場合はForge)のControlNetを使い、Anytestでスメーグの詳細な画像を生成しました。Anytestでは、プリプロセッサーを使わず、モデル(CN-anytest_v3-50000_am_dim256)を使用することで、独自の設定に合った画像を作り出すことができます。

結果と今後の活用

マンガチックな絵柄を指定しただけのシンプルなプロンプトですが、自然に融合されました!
あとは修正でどうにかなるでしょう

それにしてもエンデ(作者)の脳みそってどうなってるんでしょうね・・・

ちなみにこれをMidjourneyでキャラクターリファレンスしたらどうなるか気になったのでやってみました。

a dragon with two old guys on its head --cref https://s.mj.run/zVVAkqdUWcc --niji 6

うん・・・やめとこうw

今回の学びは、こんな無茶苦茶の形状のモンスターをなんとか生成する方法が見つかったことです。なによりAnytestはすごすぎ。

ただ残課題としては、これをつくりつづけるなら多分コラージュをし続けないといけない気がしていて、ちょっとそれだとしんどいかなと。

いずれにせよ、これにより、非常に複雑で独創的なキャラクターを作り出すことができ、AI漫画の新しい可能性を探ることができます。

こういったノウハウを定期的にアップしてますのでご興味ある方は是非マガジンフォローお願いします。

また、今回のキャラが出てくるマンガはこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?