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『 初めて読んだ本 』

そろそろ、木更津LIFEに取りかかりたいのですが

闇期のことを書くのは、なかなか筆が進まず…

もう少し、スピンオフにお付き合いください。(笑)

僕が初めて読んだ本は(活字のもの)

中学校一年のときの、星新一である。

クラスメイトが読んでるので、聞いてみると

星新一は、ショートショートで面白いとのこと。

それまで、漫画「明日のジョー」「ドカベン」

「ドラえもん」のようなものしか読んだことが

なかったので、試しに読んだのが確か…

「 きまぐれロボット 」だったと思う。

一話が数ページなので、苦もなく、スラスラ読めた。

しかも、本当に面白かった。

こうなると、ハマり症の僕は、次から次へと

星新一作品を貪るように読むようになり

「ボッコちゃん」「午後の恐竜」
「未来イソップ」「おのぞみの結末」など…

一気に、星新一を読破してしまった。

さて、こうなると、次は何を読めばいいのかわからなくなる。

そこで見つけたのが

「 ねらわれた学園 」眉村卓 著

ちょうど、薬師丸ひろ子主演で映画が公開になるにあたり

帯に、写真と宣伝文句が書いてあった。

学校の帰りに、青山ブックセンターに寄るのが

日課になっていたので、ちょうど良かった。

「 初めてのSFジュブナイル 」である。

SFジュブナイルのいいところは、登場人物や設定がだいたい中学生で、

いろいろ共感して、主人公になりきって読むことができた。

今でもそうだが、小説は

自分が主人公になったつもりで読む。

第三者目線では読まない。

この「眉村卓」は、

星新一以上に、僕の心をとらえ

その世界にのめり込んだ。

眉村卓の装丁は、ほとんどがこの感じだった。

「 まぼろしのペンフレンド 」
「なぞの転校生 」「 つくられた明日 」「 白い不等式 」「 ねじれた町 」など、

どれを読んでも、面白く、ハラハラドキドキしながら読んだ。

もちろん、眉村卓もすべて読んだのだが、

個人的には「まぼろしのペンフレンド」が、一番好きだった。

あとは、筒井康隆、平井和正(ウルフガイシリーズ)なども読んだ。

この頃から、推理小説にも興味を持つ。

※ 幸い、我が家は、小説ならいくら買ってもいいことになっていた。(漫画はダメ)

ここで、ついに「横溝正史」に手を出す。

映画「犬神家の一族」や「八つ墓村」が大好物な僕は

金田一耕助という探偵に憧れをいだくのだ。

この頃の僕は、「活字中毒」となっていた。

バスケ部の帰りに、遠回りになるが

青山ブックセンター、旧テレ朝通りを歩き

広尾側から、家に帰る。それがまた楽しかった。

ミステリー好きなひとならわかると思うが、

読みながら、つい犯人あてをしてしまう。

それは、小説に限らず、映画やドラマでも…。

次々に、金田一耕助シリーズを読み進めるうちに

僕の"犯人あて"は、ほとんど"当たり"だった。

正解したもの。(覚えてるかぎり)

犬神家の一族、八つ墓村は映画を観てしまったので省く。

獄門島、悪魔がきたりて笛を吹く、
悪魔の手毬唄、女王蜂、本陣殺人事件、三つ首塔、悪霊島、病院坂の首くくりの家、etc…

ここで、僕の中に初めて衝撃を受ける。

『夜歩く』という作品である。

読んでいて、何かいつもと違う

違和感があった。

いつもは見えてくるものが、何かズレている。

犯人は誰だ? ん? これは何だ?

金田一耕助の登場もかなり遅い。

読み進めて、驚愕した。

犯人は僕だった!!

どおりで見えてこないはず。

すべて、主人公目線で書かれていて

まさか、犯人が自分だとは思いもしなかった。

流石、横溝正史大先生である。

参りました。。。

という感じで、横溝正史作品は

金田一耕助シリーズのみ読破。

あとは、松本清張も好きだった。

『砂の器』は名作だと思う。

映画も素晴らしかった。

これが、僕の中学時代に読んだ本の話しである。

探偵に見えるかな。(笑)

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