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私の光る君へ〜大河「光る君へ」34話・目覚め・雑感〜見逃した方もどうぞ

1006年7月12日
 土御門邸.。道長に、氏寺・興福寺の別当定澄は、奈良から僧兵三千を引き連れ、新任の大和守・源頼親とその配下・当麻為頼の罷免を、陣定に提議する要求。道長は毅然と対応する。~タイトル~
【なぜこの話が題材なのか…】
 翌7月13日
 陣定の最中、内裏の朝堂院前に、僧兵や信徒ら多数が押し掛ける。道長は【前回のままなら非暴力主義…】検非違使を使おうと、宣旨の為に帝に報告し「そなたらしくない」と言われながら、検非違使の力で僧侶を追い払う。
 
 父・道長が大忙しの頃、中宮・彰子は敦康親王と仲良くお饅頭を食べていた。そこへ陣定から斉信が飛んできて、女房達に「命を懸けて中宮様をお守りせよ。」と言う。お姫様ばかりの女房達はそんなことを言われても~まひろ式部(頭の回転速い)「清涼殿の帝のおそばに」。ナイスアイデア。
 帝は、近くで不安げな彰子を「中宮大夫(斉信)は大げさすぎる…己が父を信じよ 顔を上げよ…中宮らしく胸を張れ」と適切に励ます。

7月15日 土御門邸
 定澄の申文は、事件の調査、大和守・源頼親と当麻為頼の解任。蓮聖(僧侶として興福寺トップ)の公請(公の法会に出ること)停止の撤回。蓮聖の公請だけよろしい…になった。

藤壺の式部用の局
 道長は、本人には聞けない彰子のことを聞きに来る。帝は来るか。でも手も握らぬのか。不憫過ぎる。定子が亡くなってもう6年。焦らずにはおれぬ。お前が頼みだ、どうか、と頼む。
 式部は、まず彰子の心が帝に開かないとと、焦るな、力を尽くしております、などと道長を慰める。
 道長は、去り際、式部に弟の今の官職を聞く。

女房達はもちろん見てる。左大臣様と藤式部❢ヒタヒタ~ヒソヒソ(^^♪

1007年1月5日
 道長の嫡妻・倫子は6度目の出産。4女・嬉子(道長には6女)を出産。43歳。冬の出産。しばらく寝込む。【今でもあり得るかも…でも逝去90歳。】
 同日、中宮大夫・斉信邸全焼。
 道長は、斉信に宿直装束などを届けている。【御堂関白記】

 1月13日・御堂関白記のまま
 五位蔵人に道雅(伊周嫡男・16歳)を補した。帝は、「道雅は、若年ではあるが、故関白(藤原道隆)の鍾愛の孫である。そこで補すのである」と云われた。六位蔵人には兵部丞・広政と惟規を補した。(中略)この二人はすこぶる年長であって、蔵人に相応しい者である。そこで補せられただけのことである。後世の人に判断を任せよう。この人事の賢愚はわからない。

【ここまで紫式部の家族に気を遣って…⁈】
  伊周の邸。息子の蔵人任官を喜ぶ、父・伊周。道雅は父に反抗的で、「父上の道具にはなりません。」

    任官直後の弟・惟規、父のお下がりの直衣を着てまひろの局へ。
 まひろは、左大臣様に恥をかかせるなと言う一方で、身分の壁を越えてほしいとも言う。その言葉に惟規は「神の斎垣を越えるかも」と危ないことを言う。次回のお楽しみ。
 そこへ、中宮彰子が式部の狭い局に来る。
 彰子は女房を下がらせ、「そなたの物語だが面白さがわからぬ。…帝はどこが……?」と。「私の願い、思い、来し方を膨らませて書いた物語が帝のお考えになりますことと、どこか重なったのやもしれませぬ。」と答える式部。??の中宮様は「また来ても良いか」と、敦康親王に連れ出される。

 量産された物語。公任は妻と、行成は一人で、斉信は後宮の!小少将の君の膝枕!そして、宮中の女房たちへと、空蝉が読み継がれる。

 藤壺の式部の局。帝がお出ましに。帝は、なぜこの物語を書こうと思ったのか、お尋ね。
 式部は、左大臣に帝に献上する物語を、と言われ、帝の事をいろいろ伺った上で書き始めた、書いているうちに、帝のお悲しみを肌で感じた、と答える。
 帝は「朕に物おじせず、有りのままを語る者は滅多におらぬ。そなたの物語は真っ直ぐ朕に語り掛けて来る。」と言い、また来ると去る。
 式部は<私ではなく中宮様の所に>と言いたくても言えない。

 寂しそうな彰子から、ガラッと変わって、3月3日曲水の宴。
 題は「因流浮酒」。いつもの公卿の中に、渋めの学者風・大江匡衡。この方、赤染衛門の夫。この人があっちこっちに子供を作った人⁈
 突然の雨、母屋に上がる公卿たち。俊賢、斎信、行成、に手拭いを出して座る式部。道長もやって来る。部屋の御簾の奥には、中宮彰子がいる。

 道長より御簾の奥を気にする式部に、源俊賢が「なぜ光る君を源氏にしたのか、亡き父・高明を思い出した。」というと、式部は「どなたの顔を思い浮かべても、それはお読みになる方次第」と答える。
 御簾の中で中宮は、心から楽しそうに笑う父を見て驚いたと、式部に告げる。式部は、「殿御はみな可愛いものです。…帝も先ほど御覧になった公卿たちとそれほどお変わりないかと存じます。帝の顔をしっかりご覧になってお話なされば…」と、アドバイスする。
 そんな二人を遠目に見て、安心したように微笑む道長。 

 局で、思い出の扇を開いて見る式部。
「小鳥を追っていった先で、出会ったあの人。あの幼い日から、ずっと恋しいあの人のそばで生きていたら、いったいどんな人生だったのだろう。」
 春。小鳥。幼い姫。~雀の子を犬君が逃がしつる~若紫誕生💛

3月24日
道綱の家火事、道長は当然見舞いをたくさんくれる。興福寺の僧を追い払ってから良くないことが起きると言いつつ、良い弟と褒める道綱。
【斉信の時と同様、上地・道綱、町田・公任、金田・斉信の息抜き三人芝居。陰で聞いてる伊周が怖い…】

3月28日
一の皇子・敦康が病(攪乱⁈)、伯父・伊周が見舞うが、喜ばない。そこへ、大叔父・左大臣・道長が来て、こちらに懐いている。【伊周、そりゃあ悔しかっただろう。】

 道長は嫡男・頼通に「このところ不吉なことが続き、中宮様のご懐妊もないゆえ、吉野の金峯山に参ろうと思う。おそらくは、我が生涯最初で最後の御嶽詣である」。頼通は同行を願い出る。「出発の8月まで、百日精進潔斎だぞ。」と念を押す道長に、一瞬たじろぐ頼通(笑)。

 8月。
 謎の武士(実は平致頼)は伊周に報告。「一行は間もなく出立。いかがいたしましょう?」。伊周は目配せ。
 道長は、嫡男・頼通、中宮権大夫・源俊賢と、左大臣にしては少ないお供、僧侶2名と、京を発つ。全員白装束、わらじ履き。その様子を致頼が尾行。【興福寺の話は、これの伏線⁈】

 次回予告には、道長が険しい崖を登る姿。隆家の「お気をつけてェ」の声。美しい女房の「のぶのりさまぁ」の声も。

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