Yacca

不動産屋。instagramはyacca_yacca。 音楽と美術と文章。 大きくなっ…

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不動産屋。instagramはyacca_yacca。 音楽と美術と文章。 大きくなってカメラを持てるようになったので、写真も。

最近の記事

5.28

靴をいれこにして履いていた。 ホームで気づいて慌てて履き替えた。 大丈夫、誰にも気づかれてはいない。 いれこ。 あべこべとかそんな意味だと思って、小さい頃から使ってきたが、ふとググってみたら違うらしい。 てれこ。 これが正しいらしい。 関西圏で使われているようだ。 わたしはどこで「いれこ」をあべこべと同義語だと思って覚えたのだろう。 今日は残業した。

    • 5.26

      向かいの家の子どもが泣いている。 花粉も終わり、黄砂もおさまり、やっと窓を開けていても大丈夫になった。 隣の家の門扉の向こう側、砂利敷きの庭に大きなクローバーが群生している。 いくつか四つ葉らしきものも見え、手を伸ばせば届きそうだがさすがに誰かに見られたらまずいので眺めるにとどめる。 山の緑は日に日に濃くなり、3月〜4月の芽吹きの頃にはまだ柔らかそうだった葉たちも、もうだいぶ歯ごたえのありそうな硬さになってしまった。 紫陽花はすでに咲き始め、かと思えばそのまわりではまだ

      • 8

        シアーな乳白色のなかに、あざやかなブルーやオレンジ、グリーンやイエローの遊色を見る鉱物──。 とは、ホワイトオパールの特徴で、数十年前に亡くなった祖母の誕生石でもある。 ホワイトとつくからには他にも色があるけれど、この記事で示すオパールはホワイトオパールに限りたい。 幼い頃、「宝石店のチラシ」を見ることを密かな楽しみにしていたわたしは、フルーツや野菜の名前よりも先に貴石の名前を覚えたように思う。 カラーのチラシを埋め尽くすさまざまな宝石たちはもうそれだけで本物のように

        • 7

          他人はなにを基準に香りを選ぶのか。 最近ずっと考えている。 ブランド、ボトルデザイン、明確な目的があるなどそれこそ人それぞれにさまざまだろうが、最終的に決め手になるものは一体何だろうか、気になって仕方がない。 二度目の緊急事態宣言が出る少し前から、香水など選ぶために外に出るのも躊躇われるほど、世の中が病み始めたように思う。 午後になると感染者数の発表を気にし出してソワソワし、同じ空間内にいる他人の咳払いにすら神経を尖らせる。 ミーティングの人数は減らされもはや上司との個

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          出会いが最悪だった。 その見た目から、脳がチョコレート風味として処理してしまったために。 学生時代に誰かの何かのお土産にもらったそれは、上から見るとマーガレットを末広がりの円柱にしたようなフォルム、焦茶色で表面に艶があり、物によってはてっぺんにジャムや金箔をのせていた。 だからこれはチョコレート。 そう思い込んで口にした。 ブニョっとした食感。 チョコレート風味でないことは確かだったが、じゃあどんな味かと問われれば味の認識をする脳の処理スピードが著しく低下し、しばらく無

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          常々白ワインの代用が日本酒できくと思っているのだが、昨晩も母に一蹴されたところだ。 それでもわたしは抵抗をやめるつもりはない。

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          毎日ふざけたおしている。 どこまでやったら怒られるのか、 ここまでやっても怒られないのか、 幼稚園でも学校でもそうだった。 会社でもとにかくふざけたおして生きている。 30歳女性である。 怒られるときのパターンはいくつかあるが、 ❶やるべきことが終わっていない時 ❷場にそぐわないことをした時 ❸誰かの機嫌が悪かった時 この3つのうち一つあるいは複数(ひどい時は全部)当てはまったときに、怒られる。 まあ❶、❷に関しては完全にこちらに非があるけれど、厄介なのが❸で、 昨日まで

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          この大窓は都内某所、某ホテルの28階ラウンジにある。 方角はわからないが高さはとりあえず床から天井、なんならこのラウンジだけなんと天井までガラス張り。 職業柄、耐震とかどうなの実際大丈夫なのなどと余計な心配をしてしまうが、心の奥ではどうにもこの意匠が好きらしい。 数日前、友人がいつかもう一人の友人と3人で行ったヨックモックのラウンジが懐かしいとメッセージをくれた。 彼女がその晩眠れていなかったのは気がかりだけど、 わたしはその晩素潜りしながら なんかシガール食べたい

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          ‪昨日、 「今日スターウォーズみるから帰る!明日絶対やる!絶対終わらせる!」 と叫んで放り出してきた仕事は案の定終わらなかった。 ‪もちろん今日も帰ってきた。‬ ‪「おなかすいたから帰る!明日絶対終わる!」と叫んで。 「“終わる”って完全に誰かアテにしてるじゃん…」という主任の弱々しい寝言を背中に。 バイバイ!

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          今日の帰り、たぶんなんかがどこかで遅れたのか知らないけど対岸のえらい人混み見ながら、 この列にいるみんな人間だから、 それぞれに家があって家族がいて、 生活があって毎日ごはん食べて お風呂入って歯みがきして うんこしてネンネするんだな、、 ってふと愛おしくなった。 同時にこんだけここを最寄りに住んでる人間がいるんだから、 そら毎月の件数鬼かさむわなって急に憎たらしくなった。 #愛が憎しみに変わる瞬間 人にたっかい家を売りつける不動産屋のくせに、自分では家なんて帰って寝る