7 パークPFIについて R5.2月定例会一般質問⑦
全国的に見ると、パークPFIの手法が各地で定着してきました。以前私も、都市公園法の改正に伴って、もっと稼げる公園をテーマに質問したことがあります。都市公園を民間に開放し、そこにカフェやスポーツ施設を作ってもらって賑わいを創出する。廃れてきた公園の復活にも大きく期待できるでしょう。
公共物である公園の土地を、民間会社が開発してそこで収益を上げる。あくまで公設民営ではなく、県は土地を貸すような形で民設民営であることがポイントです。
オリンピック後は、各地にスケボー場が続々とできたようですが、山形県では寒河江スケートパークは平成18年に、蔵王みはらしの丘ミュージアムパーク内にあるスケートパークは平成26年に、県が先駆けて整備した一方で、平成29年にパークPFIの制度が創設されたことから、各地スケボー場はパークPFIによる開発が多かったようです。先日訪れた広島市の新スタジアム隣接の芝生公園は、パークPFIによって民間が開発し、飲食ブースなどをつくって賑わいを創出するといいます。
翻って山形県でも、フルーツ情報発信施設をパークPFIによって整備する計画に変更したと聞いています。県が多額の支出をしてハコ物をつくるよりも、民設民営でしっかりと稼げる施設を建て、山形の果樹を発信してくれるならいいことでしょう。ただ、山形の果樹は県内全域のものですから、果樹発信施設が一カ所である必要はありません。今回の果樹発信施設をモデルケースとして、庄内最上置賜と各地に建設されるのが望ましいと考えます。そのときに有効なのもやはりパークPFIでしょう。もちろん各地に必ずしも県の都市公園があるわけではありませんから、県の都市公園がないところでは、市町村のパークPFIも考えられます。
また、県の総合運動公園の隣接地にモンテの新スタジアム構想がある中で、総合運動公園をパークPFIによって商業施設等の民間施設と一体的に整備するのが有効でしょう。
さらに、神奈川には民間が経営する大アスレチック施設があるようですが、鈴木孝議員がテーマにしてこられた県民の森の復活には、こうした民間による開発が有効かもしれません。ただ、県民の森は都市公園ではありませんから、PFI方式となるでしょうが。
いずれにしても、公園という公共物を、県が多大な支出をすることなく、民間活力でもって賑わいを創出させるパークPFIの方式を、県内各地に広げることが重要と考えますが、県土整備部長の考えを伺います。