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ダメ男こぼれ ♯37 ~ビデオカメラを振り返り~

先週の土曜日に書きました通り、10月16日を以てnoteを卒業することを決めました。
当然水曜版も更新を停止するわけで、つまり水曜版も残すところ、今回を入れてあと2回ってことになります。

で、ですね、別に<締め>を意識してるわけではないけど、今回と次回でビデオカメラのことを書いていきたいと。
今回が「過去振り返り編」で、次回が「ビデオカメラの未来編」ってことでやっていきます。
まァ、過去を振り返るったってあくまで個人的なね、思い出話を絡めながら書きたいと思っておりますので、どうかひとつ、ごゆるりと読んでください。

えと、アタシは1968年生まれですからね、この年代のご多分に漏れず、子供の頃には家に8ミリカメラなんてもんがありました。
言っておきますが8ミリ<ビデオ>じゃないですよ。8ミリフィルム。
もう今はほとんどありませんが、スチール写真用の中判や大判ではない普通のカメラのフィルムが35ミリ。つーことは8ミリは約16分の1しかない。つまり画像が粗いわけで、本当に家族のスナップくらいにしか使えない=とてもじゃないけど放送とか映画には使えないレベルの画質しかなかったんです。

それでも「写真」ではなく「映像」を個人で記録出来るってのはかなり有り難みがあってね、ウチにも何本か8ミリフィルムがあったけど、とっくに処分された。だから実際に何を撮っていたのかは皆目わかりません。
ただ子供の頃には8ミリの映写機もあったし、とはいえ扱いが煩雑なので投映したことはないんだけど、ここに映像が映っているのか、というのはすごいワクワク感があったんです。

たぶんそれも大きいと思うんだけど「映像を記録する」ことには並以上の関心があった。
とくに大学生になってからは、アタシだけではなく周りにもそういう人間が多かったからね。そうは言ってもビデオカメラを持ってる人間も多かったし個人で購入はしてないんだけど、くだらない映画を撮ったりして遊んでいました。
この頃、つまりアタシが大学生の頃の話ですが、歴史に埋もれているのでどうしても書き留めておきたい機種がある。

と言っても機種名も何もわからない。とにかく<まとも>なメーカーから発売されたものではなく、どこで取り扱ってたのかもわからない。たぶん大阪のでんでんタウン(日本橋)にも置いてなかったように思う。
それは「コンパクトカセットテープに映像を記録する」カメラで、コンパクトカセットなんて音楽でさえ<えっちらおっちら>なのに、そこに映像まで記録しようってんだから狂気の沙汰で、当然モノクロで、画質も8ミリフィルムにさえ遠く及ばないレベルだったらしい。

こんな製品をどこでどうやって知ったのかもさだかではないんだけど、とにかくコイツが仲間内で話題になった。画質が悪いってのは考えようによっては<モンド感>や<キッチュ感>に溢れる映像が撮れるってことだから。
だからこれ、メチャクチャ面白いんじゃね?となったんだけど、とにかくどこで買えばいいのかまったくわからなくて断念したんです。

個人所有のビデオカメラの<はじまり>はというと、ずいぶん遅い。
1995年、だから27の時か。この年アタシはソニーのTR3000という機種を購入しています。(本体写真はカバー画像)
もちろんソニー製なんだからモンド感もキッチュ感もないちゃんとした製品で、でもいったいこれで何を撮ったのかも忘れた。北海道に旅行に行った時にも持っていった記憶があるんだけど、そのテープも当然のように紛失したし。

次が、これ、厳密には個人所有じゃあないんだけど、アタシはね、一時期仕事でビデオカメラマンなることをやってたことがあるんです。
んで、その時貸与されてたのがminiDV規格のビデオカメラで、基本的には借りっぱだったので、テキトーに映像を撮って、当時使っていたiMacDVに繋いで軽く編集して遊んでた記憶がある。

これがおそらく「映像をパソコンに取り込んで編集した」最初だったと思う。それまではもう一台ビデオデッキを用意してダビングしながら編集してたから。
あれも懐かしいなぁ。外部から音源を取り込んで編集するのが大変でね、まァ、タイミングが合わないのなんの。でも楽しかったな。

ここからは一気に時代が飛ぶ。
ガラケーでも、2006年くらいから使っていたウイルコムのZERO3シリーズでも一応はビデオ撮影は出来たけど、あまりにも画質が悪すぎて、しかも良い意味でのモンド感もキッチュ感もなく、ビデオとしてはおろかカメラ(つまり静止画)としてもほとんど使わなかった記憶があります。
2011年にiPhoneにしたけど、これは当時基準ではカメラ性能はそこそこだったけど、メモリが少なすぎてビデオ撮影をしようとは思いませんでした。

2012年に購入したiPhone5もたいしてメモリはなかったんだけど、これは当時ロンドンに滞在していたこともあって何本かは撮っている。
正直、キレイな映像とは言い難いんだけど、今後の布石というか、ま、プロローグとしてね、2012年、つまり今から9年前のものを中心にロンドンで撮影した映像を編集中です。

使えないシーンもいっぱいあるし、何より当時のiPhoneは手ブレ補正も何もないので、普通につないだだけじゃあ映像酔いしちゃうので、なるべくブレが目立たない感じで編集しています。
そもそもそんなにいろいろ撮ったわけじゃないので、静止画も混ぜ込んだりして相当苦労してやってますが、この動画はnote最終回の10月16日にアップしますのでお楽しみに。

てなわけで、次回が<やぶにらこぼれ>水曜版の最終回です。