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【42tokyo】Piscineを終えて_2024.3.30

ついに1ヶ月の闘いが終わりを告げた。

長いようで短い、あっという間に過ぎ去ったこの1ヶ月で来年度の入学者が絞られる。

42tokyoというコンピュータサイエンスの基礎の基礎から学ぶスクールの入学試験、Piscineを泳ぎ切
った。ここではその過程の記録と、4月以降の意気込みを表明する場にしたい。

入学試験が1ヶ月あるということから察しがつくように、普通の学校ではない。

Piscine、そして42tokyoについて

後述するが、学ぶ内容・学び方・費用・待遇など、どこを切り取っても特殊な環境である。

そりゃ(いい意味で)変な奴が集まる場所になる。この一ヶ月だけでもいろんな境遇から変態が集まったカオスを体験できた。生きてるって心地がする。

学ぶ内容(カリキュラム)

メインの学ぶ内容はひたすらコンピュータの基礎である。実務からは程遠い、本質を学ぶというコンセプトなのだろう。基礎課程が終わればAIやwebアプリ制作などいろんな方向へ進むことはできる。ただ基礎過程を突破するのは早くても1年、ノロノロしていると3,4年かかる人もいるらしい。まず突破できるのは1%もいないのではないかと本科で学んでいる方がPisicne中に言っていた。

ブラックホール制度

まあそうなるのも無理はない。通称"ブラックホール"(=退学)が迫り来る中、ひたすら出口の見えないトンネルを進み続けるようなものだからだ。学費を払っているわけでもなければ、明確な卒業資格もない。相当強い意志がなければ途中で溺れてしまうだろう。

学び方

前述のカリキュラムの進め方も特殊である。まず日本の教育では考えられない、"教師がいない"状況で課題をひたすら進めていかなければならない。ピアラーニング(学び合い)を大切にしており、課題を協力して進め、そして相互レビューを通じてカリキュラムを進捗させていく。

学生同士で採点するシステムが僕の中で新鮮すぎて、エントリーの時には「本当にこんなのでスキルが身につくのだろうか?」と疑っていた。しかし1ヶ月泳いで見てわかった。逆である。細部まで説明して理解してもらう必要に駆られてこそ、人間は深く理解しスキルを体得していくのである。42の価値に納得できたPiscineであった。

学費無料・留学制度

そして、なんと学費が無料なのだ。そして基礎過程が終われば世界のどのキャンパスで学んでもOK。大元であるパリ校に至ってはマスター(修士課程修了)も得ることができるらしい。この仕組みを日本に持ってきてくださったDMM亀山会長には感謝しても仕切れない。


1週間目

ついに始まった42での日々。休学して来て良かった、と初日から思った。楽しいのはもちろん、ここから人生が切り拓かれる感覚になった。

ただ、正直に言うと課題は1番面白くない週だった。詳しい課題内容は実際に受験した時に初めて知る方が楽しいし有意義と思うので、ここでは以降も課題の内容については一切触れない。

この週がつまらなかったのは、C言語に触れられなかったから。PCの黒い画面を見ているだけで楽しそうにしてる人に一生この分野では勝てないと悟った。

ただ、結構フルコミットしている人も多く、みんなで戦っている謎の一体感を楽しんでいた。

しかし、初週からハプニングが起きる。

毎週試験が金曜日にあるのだが、初週の試験でパスワードを忘れて0点の屈辱を味わってしまった。

萎えモードに入りかけたが、そこから逆転合格を志し、ここからPiscine最適化戦略に出る。ここで主席での卒業を誓うのである。

(戦略を知ると面白くないと思うので、気になる人は実際に受験して考えてみてね)

2週間目

最適化戦略を実行しつつ、ひたすら課題を進めた。長時間いる人でも集中している人は少なく、人と話しながら課題を進める効率の悪さを痛感し、午前は個人で集中する時間、昼過ぎからは他人と協力して疑問点を解消・大きなハードルを超える時間に設定するようにした。

結果は思ったよりすぐランキングに現れた。初週の試験で付けられた差を一気に追い上げ、先頭集団に足を突っ込むようになっていた。

3週間目

生活習慣命。

周りが徹夜などで体力勝負に足を踏み入れる中、早寝早起きは徹底して崩さなかった。最適化戦略と午前集中して課題を進めることを愚直に行った結果、安定して1位の座にとどまることができるようになった。

4週間目

主席合格がほぼ確定となり、正直気が緩んだ。Piscine合格はゴールではなくスタートのはずだ。もっと理解を深くするための行動をできなかったことを正直反省している。ただ、後悔はしていない。4週間やり切ったとは言える。自分にできることの幅が少しずつではあれど、毎日広がっていく感覚はとても幸せだった。

4月以降の意気込み

前述の通り、ここはゴールではない。スタートラインにようやく立てたのだ。さっさと自分の会社を作り、社会への存在価値を大きくしていくために、直近は松尾研のインターンや東大スタートアップで死ぬほど働くつもりだ。そのために4月はKaggleとatcoderでデータ分析、機械学習、アルゴリズムに強くなる。

才能は掘り起こすもの、センスは磨くもの。

昨日より今日、今日より明日、いい人生になっているなと思える。そんな状態を維持するために前に進み続ける。

80歳の自分が後悔しない道をいこう。

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