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ビールを呑みたい人生だった


特に強いこだわりがあるわけではないので、酒はなんでもよく呑むけれど、若い頃はほんとにビールが多かった。

まあ量を呑みたいと思ったら、当時はビールが一番安かったからというのもあるし、度数の強い酒は記憶をなくしてしまうというのもあって、外食ではビールばっかり呑んでいた気がする。

昭和の頃と違い、近年はビールも色々と種類が出ていて、正しく「ビール」と言えるのは酒税法的に色々と決まりがあるらしい。
スーパーの売り場をみると、「のどごし生」とか「あじわい生」といったものは、「ビール」を商品名に含められないから、ビールそっくりの味なのに、おかしな名前になってしまっている。

まあ牛乳でも牛乳、加工乳、乳飲料と似た味でも違う分類がされてたりするし、成分で分類するのは大事なことなのだろう。
アイスだって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の4種類あって、確か「アイスクリーム」が一番高級だ。

話をビールに戻すと、

* ビール
* 発泡酒
* その他の発泡性酒類(ビール及び発泡酒以外の酒類のうちアルコール分が10度未満で発泡性を有するもの)

の3種類に定義がされているようだ。

なんでも、一昨年ぐらいに、この「ビール」の定義が改定され、随分とゆるくなっているらしい。

それ以前はビール本来の原材料に対して、副材料としての混ぜものを殆ど許さなかったのが、改定後はその重量が麦芽の5%以下であればビールと認められるようになっている。
ほんの数年前、エールとかはコリアンダー使ってるものも多かったので、殆どが「発泡酒」扱いだったのに、今ではすっかり「ビール」扱いだ。

パチもんが出世した感。
うーん、サザエぼんが公式になる感じだろうか?

(参考)https://duckduckgo.com/?q=%E3%81%95%E3%81%96%E3%81%88%E3%83%9C%E3%83%B3&t=ht&iar=images&iax=images&ia=images

脱線した。しかも訴えられてるの知らなかった。

しかしまあ、こうして調べてみれば成程、この一昨年の法改正を、私も良く把握してなかったから、混乱したわけだ。

ちなみに、この「副材料」として許されるようになった原料は、下記の通りらしい。

* 果実
* コリアンダー・コリアンダーシード
* 胡椒や山椒などの香辛料
* ハーブ
* 野菜
* ソバやゴマ
* はちみつや黒糖といった含糖質物・食塩・みそ
* 花
* 茶・コーヒー・ココア(これらの調製品を含む)
* 牡蠣・昆布・わかめ・かつお節

しっかし、改めてみると、アレルギー物質満載だな、これ。
かくいう私も結構やばいアレルギー持ちなので、この中には摂取できないものがある。
・・・ビール呑んで死にたくはないな。

種別が「ビール」なら大丈夫────。
などと安心していた商品は、今のルールでは「ビール」という名前でも、自分の身体に合わないものがある可能性がある。

って事実は、地味にストレスを感じる。
買う前に毎回原材料ラベルを見て、副材料をチェックなんてしたくはないし。老眼気味の眼には、あのラベルの小さい文字はそもそもつらい。ソフトバンクのカタログ奥付の小さい文字とか全然読めないし。

脱線した。

ビールだけみると、現行の税には色々問題があって、小売価格の半分は税金という(消費税含む)いびつな形になってしまっている。ビール飲むと半分は税金だ。

ビールのように、アルコール度数の低い酒は大量に呑まないと酔えないにも関わらず、この500ml缶の半分は税金かと妄想しだすと、なんだか冷えてたはずのビールも、ぬるくなった気がする不思議。

これならば、酔うことだけを考えるなら、度数が高い上に税率の低いウイスキーや焼酎を呑んだ方が、満足度比で税金的にはずっと懐に優しいのでは?なんておかしなことを考えはじめてしまう。いや、それはもう酔っているだけなのだろうけど。


俺はねぇ、饅頭が怖いんだ!俺は本当はねぇ、情けねぇ人間なんだ。みなが好きな饅頭が恐くて、見ただけで心の臓が震えだすんだよ──── ごめんごめん、いま饅頭が喉につっけぇて苦しいんだ。本当は、俺は「一盃のサポート」が怖えぇんだ。