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恐竜の時代に思いを馳せて

道の駅に恐竜が現れました。大きなティラノサウルスです。


▲ あびらD51ステーション

ここは「道の駅あびらD51ステーション」。鉄道資料館と直につながっていて、北海道の鉄路を走っていた蒸気機関車 D51320を間近に見ることができます。


▲ ティラノサウルス全身復元骨格(レプリカ)

2023年の「恐竜ワールドむかわ展 in あびらD51ステーション」開催中に、恐竜を見に来ました。開館以来4年間、全道・全国の道の駅ランキングの上位を維持している「あびら…」ですが、この日の訪れた時間帯はガラガラでした。

で…でかいっ! ティラノサウルスって、こんなに大きかったんだ! 映画の世界の誇張かと思ってた。


▲ 「スコッティ」

ティラノサウルスの化石は北米大陸などでいくつも発掘されているそうです。中でも、1990年に米国で発見され、愛称「スー」と名付けられた化石は全身骨格の約9割、1991年にカナダで見つかった「スコッティ」は約7割が発掘されたとのこと。全長はいずれも約12メートルと、ティラノサウルスの最大級サイズ!

「スコッティ」の全身骨格レプリカは世界中で3体なのだと。その一つを北海道のむかわ町穂別博物館で収蔵しており、この道の駅に展示されているものがそれです。


▲ 肉食っぽい歯

ティラノサウルス・レックス と言うようですが、「rex」はラテン語の「国王」という意味らしい。「T・レックス」なら言いやすい。

この歯と顎は「王」の名に相応しく、恐ろしいほどにデカくて強そう。こいつが現代に生息していなくて良かったと思うけど、今は北海道の山歩きでヒグマに襲われる方がマジ現実的で怖い。


▲ 道の駅で、ティラノサウルス

ティラノサウルスの全身復元骨格は、日本では9か所の博物館などに収蔵・展示されているそうです(ホッピーだより、2017年3月1日発行)。穂別博物館がこんな巨大な骨格模型を所蔵していたとは知りませんでした。「2017年2月上旬に300万円で購入した」(北海道新聞、2017年3月8日)という記事を見つけましたが、ずいぶん安く手に入れることができたんですね。

むかわ町穂別で発掘された恐竜、カムイサウルス・ジャポニクス(むかわ竜)は、T・レックス(スコッティ)と同時代を生きた恐竜です。その時代とは、白亜紀の末にあたるマーストリヒチアン期(約7,200万~6,600万年前)。「日本のマーストリヒチアン=穂別博物館 と認識されていることもあって、スコッティの全身復元骨格を受け取ることになった(ホッピーだより、2017年3月1日発行)」ということ。

この、全長12メートル、高さ5メートルという大きなサイズでは現状の穂別博物館では展示できません。いま、博物館の新館建設計画が進んでいるようです。


▲ むかわ竜=カムイサウルス の全身骨格(レプリカ)

こちらの恐竜は「カムイサウルス・ジャポニクス」。2019年にむかわ町で展示されたときの撮影です。8割を超える全身骨格が発掘され、全長8メートルと大きなものですが、T・レックスと比べてしまうと小ぶり。植物食だったカムイサウルスは、T・レックスの獲物になっていたのかもしれません。

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気の遠くなるような太古の地球に生きていた恐竜たちの「ブツ」そのものが、7,000万年もの時を経た今の時代に現れるんだから、凄いっ! 小学生の孫が夢中になるのも分かる…ってそこまでは考えていないだろうけど、直感的に「カッコイイ!」と感じられればいいのさ。


※ 写真はすべてスマホで、やぶ悟空撮影
Courtesy of The Royal Saskatchewan Museum

※ 2023年の「恐竜ワールドむかわ展 in あびらD51ステーション」は、すでに終了しています。

※ 鉄道資料館は、冬期間(2023年11月29日~2024年3月29日)の平日は閉館しています。

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