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due to weather

10月になった新千歳空港に 積乱雲モクモク。地上はもう秋の空気なんですが…。


▲ 12時15分の気象レーダー画像(tenki.jp に加筆・編集)

お昼過ぎ、あたりは明るいのに新千歳空港だけが雲に入り、強い雨が降ってきました。少し北の空知そらち方面は 雨雲レーダーが真っ赤!


▲ 旭川行JAL便の飛行航跡(flightradar24 に加筆)

そのころ新千歳空港の東方では、日本航空の旭川行767が旋回していました。旭川に向かうコース上の強い雨雲を避けて、迂回するのでしょう。


▲ 新千歳空港に進入する A320

12時34分、新千歳空港。

積乱雲のハサミに捕まりそう。こんな雲に突っ込んだら怖そう。滑走路19Lの進入経路はなんとか大丈夫そう。

中国本土と道内を結ぶ直行便が途絶えて3年。今年7月から週2往復で運航再開した新千歳~上海便は、いま週3~4往復にまで増えているようです。この便は上海から3時間足らずで到着しました。

▲ 新千歳空港に進入する春秋航空 A320


▲ 旭川に着陸した JAL便の飛行航跡(flightradar24に加筆)

さきほど迂回していた旭川行のJAL便は、こんな不思議な経路で無事到着したようです。大きくS字(Z字?)飛行したのは高度処理のため。

新千歳空港や札幌市の上空を FL250(高度約2万5千フィート)で通過しました。札幌の北60km程度、浜益はまます付近までは、FL200(高度約2万フィート)以下は千歳進入管制区の管轄なので、札幌ACCからそれより上の高度を指示されていたのでしょう。

ACC : Area Control Center、航空交通管制部
FL
: Flight Level、フライトレベル

浜益あたりで降下を始めても、短い距離では高度を十分に下ろしきれないのです。

▲ 旭川空港に着陸するJALの767型機、JA656J(2023年4月)

山に雪が残る4月の写真ですが、迂回したJAL便はこの機体です。


▲ 13時の気象レーダー画像(国立情報学研究所 北本研究室)

旭川空港にちょうど着陸したころの気象レーダー画像です。帯状の雨雲は西から東へと移動していたので雨のピークは過ぎていたと思いますが、13時ちょうどの旭川空港METARでは、まだ TSRA(雷雨)が残っていました。

METAR : 定時飛行場実況気象通報式
TSRA : 雷電を伴った並の強さのしゅう雨性の降水

気象庁


▲ 旭川に着陸した AIR DO便の飛行航跡(flightradar24に加筆)

JAL便の13分後に到着したエアドウの767は、積乱雲の影響をほとんど受けずに着陸できたようです。ほんの少しのタイミングの差なんですけどね。

▲ AIR DOの767型機、JA605A(2023年8月)

この機体です。8月に新千歳空港で撮影したもの。


▲ 新千歳空港から北の空

少し荒れた、10月の いち日でした。


※ 写真はすべて、やぶ悟空撮影

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