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A3とQ3(つづき)

こちらからの続き。

そして翌月に、アウディQ3を借りた。

A3は、それもSラインは車高が低かったから、SUVタイプのQ3だったらどうなのかな? ほんとは街で見かけていいなと思ったSQ2ぐらいのサイズ希望なんだけど、今回のレンタカーでは選べなかったんで…。


▲ アウディQ3スポーツバック

まずはこのスタイル。この日は たまに水滴が落ちてくる雲に覆われてるし、さらにこのボディカラーなもんで、いまいち映えない。でもまぁカッコイイ部類かな。

Audi Q3 Sportback 35 TDI quattro

そしてこれも S line。およそ15,000キロ走行の 令和4年車だ。

Q3の最低地上高はどれも 185ミリ(社内参考値)で、Sラインだから下げるってことはしていない。だよね、SUVなんだから。おかげで乗り降りはとても楽でいい。

顔つきやサイドのラインはA3とよく似ている。ルーフ後部からテールにかけてなだらかに落ちていくのをQ3のスポーツバックというらしい。でも、Sportback の名が付かない “Audi Q3” っていうと、A3のスポーツバックと同じスタイルになる。なんか分かりにくい。


▲ アウディQ3、給油口

TDI ってのはディーゼル車。特に希望したわけじゃないけど、近ごろのディーゼルエンジンは昔とはかなり違うっていうから、試してみるいい機会ってことで。

直4ターボ、150ps。ディーゼルだからなのか重くて 1.7トン超え。

給油口のとなりに青いキャップの AdBlue。アドブルーってよく聞くし、いつも通るところにも「AdBlue製造販売」の看板立ってるけど何だろ? って思ってたら、ディーゼル車の排ガス対策に使う尿素水らしいね。1,000km走行で1リッターの目安とか。

カラカラとディーゼルエンジンの音、車の外ではもちろん、遮音してるとはいえ社内でも聞こえる。さほど耳障りじゃないけどね。ディーゼル車は、パリ・ダカで名を馳せた時代のパジェロしか運転したことないけど、そのころのいい感触が残ってる。

ガソリンの2リッターターボ、A3が 32.6kgf・m/1,500-4,100rpm なのに対し、ディーゼル2リッターターボのQ3は 34.7kgf・m/1,750-3,000rpm と、トルクが少し太いが回転域は狭くなる。でも、この数値だけでは分からない体感だった。Q3はトルクの太いこと! 上り坂では一層分かりやすかった。頼もしいねぇ TDI。あたしゃ回転上げる運転じゃないんで、ディーゼル向きなのかも。

でも、ガソリン車の滑らか~なフィーリングも諦めきれないとこあるし。


▲ アウディQ3、後ろ姿

あれっ、テールパイプって、ないの? いくら “クリーンディーゼル” でも排気ガス出ないわけじゃないっしょ。どこに隠しちゃったんだろ?

タイヤはブリヂストンの「ALENZAアレンザ」だと。高性能で名を馳せた POTENZA と組み合わせて、いろんな「〇〇〇ザ」を作ってるんだね。若いころスバルにポテンザ履かせてて、グリップはすごく良かったけど減りが早かったなぁ。今どきのは知らないけど。


▲ アウディQ3、運転席

Q3にはシフトレバー残ってた。やっぱこれだよな。ナビぐらいはタッチパネルでもしょーがねえけどさ。操作しにくいからホントは嫌なんだよね。アタマもカラダも古いもんで…。エアコン操作とかは物理スイッチが残ってて使いやすかったよ。

このQ3も、A3と同じドライブモード。Auto/Comfort/Dynamic/Efficiency/Individual と5種類。多すぎ! オートで間に合っちゃうってことは、その出来がいいんだろうな。


▲ アウディQ3スポーツバック

このQ3、スポーツバックっていうけどクーペだね。このアングル、カッコイイと思うよ。

4.5m超えない方がいいとか前に言ったけど、Q3の車検証見たら452cm。2センチ超えたって、ぜんぜんオッケーの取りまわし感。ウチの駐車スペースにも余裕で収まるはずだし。


▲ アウディQ3スポーツバック

後ろの席でくつろいだり、背を倒して寝そべったりしてみたけど、見た目ほど窮屈じゃなかったな。とかくスタイルと居住性は相反するけど、身長170cmにはちょうどいい気がした。

いちおう言っておくけど、完璧なフラットにはならないし、スタイルから分かると思うけど車中泊には向かないよ。そんなつもりで寝そべったわけじゃないからね。近ごろの車中泊ブームは、ちょっと苦手なんだ。


▲ アウディQ3、トリップ

今回も余裕をもって30分前に返却。あれっ、300km以上も走ったっけ? オドメーターで引き算したら、本日の走行は約250kmだった。

▲ Q3の燃料計

レンタカーは、貸出店の市内に戻ってから満タンにして返却するルール。このQ3は、走り出しからわずか17kmの地点で燃料計が1コマ減っていることに気付いた。あれっ? 前の借り主が、返却のかなり前に給油したんだろう。セコイやつだな。給油レシートの確認も免れたようだ。

今回は軽油21リッター給油で3,000円からおつり。やっぱディーゼルって経済的だよ。

ところで、

▲ タコメーター表示(A3はガソリン、Q3はディーゼル)

Q3って、レッドゾーンの赤の面積がやたら広すぎて、高齢者の目に刺さるんだよな。外側の細いリングだけ赤ければ十分だろ。

そんな意見があったかどうかは知らんけど、Q3より後のA3では変更されてた。

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AUDI Q3 SPORTBACK 35 TDI quattro, S line

初度登録:令和4(2022)年10月
型式:3DA-F3DFGF
長さ4520 mm × 幅 1840 mm×高さ1565 mm
車両重量 1710kg
原動機の型式:DFG(ディーゼル)
1968cc、直列4気筒DOHC16バルブ、インタークーラー付ターボ
150ps / 3500-4000rpm
34.7kgf・m / 1750-3000rpm
7速Sトロニック

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こうして乗り比べることになった、アウディA3Q3

クルマを選ぶときに着目するポイントはいろいろあるし、それらの優先順位は人それぞれ違ってくるよね。私の場合は、A3やQ3のような良いクルマでも、あれこれ総合的に考えると所有には踏み込めないかな。結局のところ、レンタカーを借りて試し乗りするのが楽しそうってことで、いろいろ体感してみることにしてる。

でも、これは!っていう脳天を突き抜けるような感動に遭遇できれば、人生最後のクルマとして万難を排してお迎えしたくなるかもしれないなぁ。実はそんな出会いを秘かに期待してたりして…。



※ 個人の感想です。忘れないうちに書き留めておいただけ。

※ 写真はすべて2024年6月、やぶ悟空撮影(一部画像処理)

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