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地元のオムレツ

帰省する度、母とランチに出かけます。「最近タイ料理のお店ができてね」なんて、新しいお店を紹介してくれることもあって、なかなか楽しいのです。ただ、久しぶりの帰省だからこそ懐かしいお店にも行きたくて、お店選びがいつも悩ましいところ。

学生のころから、母とはときどき2人でランチをすることがありました。あまり外食をしない家だったので、今思うとどうしてそんなに機会があったのかふしぎなのですが。小学生のときに通院していたので、その帰り道だったのかもしれません。

だから、母とはお馴染みでも、父と行ったことのないお店がたくさん。いくつか母との思い出のお店がありますが、一番大好きなのは街中にある喫茶店。母が独身だった頃から通っているというので、だいぶ老舗です。

喫茶店とはいえ、ハンバーグにオムライスにサンドイッチにと、ごはんがとてもおいしいお店。私の定番メニューはオムレツです。種類がけっこうあって、たらこやチーズが入っているのがお気に入りでした。

オムライスじゃなくオムレツなのは、近所のお店から焼きたてが届くパンがふわふわですごくおいしいから。温かいパンにバターを塗るのもたまらないし、オムレツのソースを付けて食べるのも最高なのです。

食後にはヨーグルトシャーベットかコーヒーが付いてきます。学生のころは迷わずシャーベットでしたが、最近はもっぱらコーヒーで、「大人になったなぁ」と先日ふと思いました。

一箇所にとどまるのではなくて、いろいろなところへ行って、新しいものにたくさん触れたいと思っているのですが、子どものころから佇まいの変わらないあのお店へ行くと、とてもほっとします。同じ場所で、同じものをずーっと食べ続けられるのってしあわせなことなんだな、と教えてくれたオムレツ。

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珈琲の街(福島駅から徒歩10分)

https://tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7000912/

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