中国で当然の良識が日本で無視されショックを受けた件
体の弱い方やお年寄り、妊婦さんには席を譲るべし、というのは日本でも言われますが。10数年まえに暮らしていた中国は席を譲るのが早かったのです。まさに風の如し。
留学で中国に渡った私も最初は驚きましたがあまりに自然体なのでその習慣に「そんなものか」とすぐ慣れました。当然私もお年寄りや妊婦さんに席を譲りましたし、大体は譲ろうと立って目を合わせた瞬間に座ってくれたので言語力はあまり必要ありませんでした。自分が上海で怪我をして松葉杖とお友達になったときは朝のラッシュアワーで見知らぬ方にタクシーを拾って頂けたりと、とても良くして頂けました。
どんな厳しい競争社会でも助け合い、席を譲り譲られが身について上海から日本に本帰国。
私事ですが、今では筋肉が痛む疾患を抱えているので座れる時は座って筋肉を休めてますが、それまでは席は譲ってました。でもその時の日本人の反応は最初は到底慣れませんでした。
基本的にお年寄りは遠慮される方もいますが座って下さいます。
赤ちゃん連れは、子供が座ると嫌がるからという理由でもない限りやはり座って頂けました。
でも。どういう訳か妊婦さんはかなり世間から塩対応されているようです。健康だから妊娠するんだろ、とか、結婚できる人間へのやっかみとか色々あるみたいですが。席を譲ると感謝されるとか喜ばれるというより、寧ろ驚かれるほうが多かったです。ある方に席を譲ったときは時は余程辛い時だったのでしょうか、涙ぐまれてしまいどうしようかと戸惑ったくらいです。
何が言いたいかと言うと未来の担い手を産んで育てて下さるであろう方をもう少し大事にするくらいの余裕を持っては如何ですか、ということです。
助け合いの心、日本人にはもうなくなったのでしょうか。だとしたら悲しすぎます。