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中国の春を謳歌する花粉症の民

陽が長くなり、南岸低気圧、三寒四温、春の花が綻ぶ頃、花粉症の人は本当に大変ですね…。クシャミや鼻水、涙目、完全防護のメガネなど、ご苦労が多いと思います。ましてやコロナ禍、感染と誤解されないか一時的はハラハラものだったようです。

そんな花粉症の人が中国に暮らして何が嬉しいかと言うと、花粉症が無くなることらしいです。正しく言えば木が少ないから飛んでいる花粉も少なく、よって症状が随分と楽になるようです。

中国に行ったことのある方はお分かりかも知れませんが、中国、特に平野部は見渡す限りの田畑で、森林や雑木林が極端に少ないです。それは理由があります。1950年代後半の毛沢東による大躍進政策の一環の鉄鋼生産のため、大量の木が伐採されたのです。平野部の木はほぼ切り尽くされ、並木道だけ整備され、当然飛散する花粉量も減り今日に至るということらしいのです。だから今の中国に生えてる樹はそれ以降の植樹らしく樹齢が短いですね。

四川省郊外の高速道路沿い

それがいいか悪いかは兎も角、本当に嬉しそうな花粉症の知人の顔を見ると、色々大変な中国暮らし、このくらい良いこと無いとね、と思います。

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