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PPP的関心【PFS:Pay for Success】

2020年7月にFacebookでシェアをした新・公民連携最前線(日経BP社)の記事「成果連動型民間委託契約方式(PFS)で、何を目指すのか」を読んで考えたことをリマインド+追記してみました

成果連動型民間委託契約方式

PFS(Pay for Success)とは、「国や自治体が事業の成果目標を設定して事業を民間へ委託し、その達成度に応じて報酬を支払うというもの。政府は医療・健康、介護、再犯防止を「重点3分野」と位置付けてPFSの導入を推進している。」というものです。成果連動型民間委託契約方式とは硬い言い方ですが、2018年豪州で取材(*写真は東洋大学PPPスクールのメンバーと一緒に豪州に取材訪問した時のもの)したSIB(この記事の中ではPFSの一形態と書かれています)による公共サービス提供を目指す方向は良い動きだと思いますし、マイクロエリアでの課題解決の手法として学ぶべき方法だと思います。

普及にあたって考えること

内閣府の取り組みとして「アクションプランの策定のほか、PFSの国内外の先行事例や各種資料を公開するポータルサイトを開設しました。現在は、PFS実施のための共通的ガイドラインの策定と、自治体におけるPFS事業の導入可能性の検討を支援する支援事業に取り組んでいます。」といいうことですが、考え方や実践を普及させるにあたっては、まずは自治体職員に考え方の浸透をすることには違和感はないです。

考え方の浸透の際、個人的に大事だと思うことはPFS的な行政サービス提供手法を採用するかしないかにかかわらず、自分の地域の問題認識と的確な背景理解をができ、将来の問題解消につながる"アウトカム"を創造し設定をする自治体職員の行動と力量をつけることだと思います。豪州取材でも大事なのはスキームよりマインド・姿勢だなと感じました。

 制度設計、ガイドラインの整備など環境整備、環境良化も大切ですが、そもそもPFS(SIB)は職員の行動と力量、姿勢抜きに成立し得ないと思います。形式優先でPFSはむずかしいね、みたいな風潮が現場に広がらないようにうまくインストールされることが期待されます。




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