イノベーションに必要なワクワクの構造について


今回以降、上記のテーマについて、何回かに分けて書こうと思います。

私は会社の若手有志団体「k-hack」という団体に所属しています。k-hackとは、意思を持った個人が、会社の業務とは直接的には関係のない領域で、自らプロジェクトを進め、皆で「ワクワクするようなイノベーションを起こしていこう」とするコミュニティです。

いま最もアツいプロジェクトは、次世代型低速・短距離モビリティを開発する「iino」です。詳しくはこちらのWebページをご覧ください。


さて、iinoをはじめとする様々なプロジェクトが開花し、成長していく様子を間近に見ていて、私は1つの疑問が浮かびました。

「イノベーションに必要なワクワクって、どうしたら生まれるのだろう?」

そこで、k-hackのメンバーにインタビューをしたり、様々な文献を読み漁ったりして、最終的にこの3つの要素に集約される、という結論を得ました。


①心理的安全性

少し前に、Google社が「メンバーの心理的安全性は、チームの生産性に大きく影響を与える」と発表し、話題になりました。私も、メンバーにインタビューを行う中で、「k-hackの仲間のほうが、自分が思っていることを率直に伝えられる」という人に何人も出会いました。

心理的安全性がどのように生まれ、ワクワクに作用するのか、それはまた次回、書こうと思います。


②自己決定感

会社での業務となると、関係箇所との調整や、上司とのすり合わせなどもあり、必ずしも100%自分の思い通りになる、ということばかりではありません。

しかし、自分がプロジェクトのリーダー(またはコアメンバー)となり、自らの決断で物事を進めていくと、より当事者意識が生まれ、熱が入り、周りからの(正負両方含めた)フィードバックが、その人の燃料となり、モチベーションのサイクルが回り始めます。この効果はかなり大きなものです。


③自己効力感

これは「自分に自信がある」という状態に近いです。様々な行動を通じて自らも成長し、「もっとプロジェクト/仕事を上手く回せる」という思いが芽生えてきます。逆にいうと、この感情が無ければ、新たなことに挑戦するモチベーションは決して生まれません。

「ワクワク」というより「野心」に近いイメージだと思います。このあたりも次回以降、もう少し解像度を上げて書いていこうと思います。

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