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「ハライチ」と「千鳥」に共通する面白さとは?

突然だが、飽きっぽい自分がハマり続けているコンテンツが2つだけある。

「ハライチのターン」「ライバロリ」だ。

今日は「ハライチのターン」に焦点を当てて布教していきたい。

ハライチのターンは何故面白いのか?

ハライチのターンとは、お笑い芸人ハライチがパーソナリティを務めるTBSのラジオ番組である。

ハライチといえば坊主頭の澤部がデカい声でツッコみ、狐顔の岩井がゴッドタンでふてくされソングを歌う。多分それくらいのイメージだろう。自分もそう思っていた。

そう、ハライチのターンを聴くまでは。

初めてハライチのターンを聴いた時、自分は衝撃を受けた。
とにかくテレビに出ない方の岩井が、フリートークが天才的に面白いのだ。
通常芸人の深夜ラジオと言えば下ネタ全開のものが多い。しかし岩井は、下ネタに頼らない。岩井のフリートークは要約してしまえば「散歩した」「虫が家に出た」「実家に帰った」など、本当につまらない。
しかし、独自の価値観や独自の盛り方で面白くしてしまう。彼の手に掛かれば、昼下がりののんびり散歩物語ですら面白ホラーエピソードと化す。まさに天才の為せる技だ。

ここまでで分かると思うが、自分は岩井信者だ。ただ、ハライチのターンがここまで面白いのはそれだけが理由ではない。

そう、澤部だ。

残念ながら、澤部のフリートークは下ネタに頼ることも多く、そこまで面白くない。しかし澤部はハライチのターンという番組において欠かせない。

「ハライチ」と「千鳥」

少し話は変わるが、ハライチというコンビはどちらがボケだろうか?

ダウンタウンなら松本、オードリーなら春日。フリートーク中でも「ボケ」と「ツッコミ」が固定化されている芸人は多い。
しかしハライチというコンビ、この問いに対する明確な答えが無いのだ。

どちらかがボケればどちらかがツッコむ。
これこそが澤部という「ザ・器用芸人」がハライチのターンに欠かせない理由である。
澤部も岩井も、状況に合わせてボケもツッコミも上手く出来るのが「ハライチのターン」の醍醐味なのだ。
澤部がノリノリでボケれば岩井は引きながら「もういいよ」とツッコみ、岩井が謎のボケを始めると澤部は「何?は?」とツッコむ。とにかくバランスが取れており、絶対に視聴者を置いて2人とも突っ走ってしまうような事が無い。どちらかが上手いことツッコミに回るので「芸人の深夜ラジオ特有の内輪感」がとにかく無いのだ。

ある意味千鳥も似たような傾向がある。どちらも上手くボケる事が出来るし、どちらも上手いフレーズでツッコむ事が出来る。破天荒な事をするが、あまり視聴者が置いて行かれない。千鳥はテレビ向きでハライチはラジオ向きという違いはあれど、彼らの面白さには共通しているところがあると思う。

この掴めなさこそ、他の芸人では味わえないやみつきになる面白さであり、自分はきっと何年経っても好きでい続けると思う。

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