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記録にも記憶にも残る男

昨日行われたメジャーリーグのオールスターゲームで大谷翔平選手に大注目が集まってました。

先発投手&1番打者という今までにない光景は多くの野球ファンの目に焼きついたことでしょう。プレー内容としては、打つ方はいい当たりを放ちながらも2打数ノーヒット、投げる方では奪三振はなかったものの3者凡退に抑えました。その直後に味方が先制しそのまま勝利したため勝ち投手になりました。プレー自体は目立ちませんでしたが、記録に名を刻みましたね。

プロ野球ではよく「記録よりも記憶に残る男」という言葉が使われます。タイトルを獲得したり、偉大な通算記録を残していなくても、みんなの記憶に残るようなプレーをした選手に使います。

その代表例は阪神や日本ハムで活躍した新庄剛志さんでしょうか。敬遠のボールを打ってサヨナラヒットにしたり、オールスターでホームスチールを決めるなど、まさに記録よりも記憶に残る選手でした。

メジャーリーグでは松井秀喜さんがそのタイプだと思います。メジャーリーグではシーズンでのタイトル獲得はなかったですが、2009年のワールドシリーズではホームランを放つなど活躍し、ヤンキースを世界一に導くともにシリーズMVPに輝きました。その姿は名門ヤンキースのファンの記憶に刻まれていることでしょう。

では大谷選手はどうなのか。

まず、二刀流というだけで長いメジャーリーグの歴史の中でも相当のインパクトがあります。おそらく今後2020年頃のメジャーリーグを振り返るときに彼の映像が使われ続けると思います。

そういう意味では記憶に残る選手です。しかし、一方で記録も残しそうなのです。

今年は二刀流をしながら試合に出ているにも関わらず、ホームランランキングでTOPを走っています。今年がたまたま調子がいいだけかもしれませんが、もしホームラン王を取ることになれば、日本人選手としては最初で最後になると思います。

あれだけ色んな国のパワー自慢が集まるメジャーリーグでホームラン王を日本人が獲るのは容易ではありません。日本のプロ野球時代にホームランを量産していた松井秀喜さんや筒香嘉智選手を見れば、いかにメジャーリーグで長距離砲として活躍することが難しいかわかると思います。

もし、大谷選手がホームラン王を獲得すれば、記録にも記憶にも残る男として永遠に球史に刻まれることでしょう。

実は私と同い年の大谷選手。怪我に気をつけて活躍を続けてほしいと思います。

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