見出し画像

[日記]2021年3月4日(木)

 十三日の鎌倉支店開催に向けて、緊急事態宣言の延長が気に掛かる。これ以上延長させたくないと思う気持ちと、関わり得る人たちに対する申し訳なさの狭間で、思考が止まりゆきかけていることが分かる。考えられる事象に対して責任を負わなければならない気持ちに嘖まれて、途端に不安が立ち篭めるかのようである。来場いただく方の人数や状況を鑑み可能であると判断することの難しさを感じる。それでも思い切りを付けてという訳ではなく、複数の要素を咀嚼して判断をすることが必要であり、正しさが求められている気がしてならない。しかし、今回の正しさは自らが咀嚼した解釈にどれほど誠実になれるかであり、その思いを加味した結果、開催したいと思えるのである。

 前述のような思考を巡り結論へと達した時、粛々と準備を進めなければならないと思う。選書する本はある程度決めてはいるが、直前になって変わる可能性も大いにある。自らの意志とは裏腹に予定もしていなかった本に手が伸びる時もある。感覚は感傷ではないので、時折素直になることも必要である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?