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[日記]2020年5月25日(月)

 週始め。一日中眠い。若干気持ちが落ちていると感じる。氷山の下に沈んでいるようだ。気持ちが自分の水準に浮上してくるまでに、非常に時間がかかる。浮上の途中で引き返すこともある。光を見ることが怖くなるのであろう。一日中暗い水中で生活しているようで、体は水圧のダメージを受けている。体を横にして、普段生活している時とはまた別の重力を感じないと、体が均衡を保てないようである。「ようである」という文末に、大きな不確かさを感じる。

 緊急事態宣言が解除される。「新しい生活様式」が定着するまで、との言があったが、容易いものではない。都は緊急事態宣言が解除を受けて、休業要請解除に向けて段階的に動くとしているが、果たしてどうであろうか。様々なことが信用できなくなっている。もはや自分の身は自分で守っていくしかないサバイバルな状態に陥っているように思う。無法地帯でもダブルスタンダードでもあって、何もかもが矛盾しているように思う。もっと見極めなくてはならない。

 くさくさした気持ちのまま、郵便受けを確認するために外に出る。皮肉にもこんな日に、政府からマスクが届いている。何もかもがあやふやに思えて、手に持ったマスクも質量を失って、郵便受けの前で俯いている自分がそこにいるだけの日である。

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