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[日記]2021年3月2日(火)

 内在された不徳が誰にでもあるのかもしれない。遅く起床した朝は特に感じてしまう。取るに足らない理由で置き忘れた瑣末な事象も、何某かに関連付けて裏側の理由を探る。日記を書き始めてから、考え始めた私の癖である。或いは、何も関連していないのかもしれない。全てが独立していて余地が全くない世界は、徒に邪の感傷を湛え、視るべき者を慥かに惑わす。

 まだ終わらない淵が延々と流れゆく様を見ているかのようである。ロードムービーは代わる代わる変わりゆく様子を映し出すが、生活は時に一辺倒である。固定されたレンズから取り込まれる映像は究めて個人的である。明日はもう少し視線を上げて、更新された日々を視ようとするのである。

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