ダメ絶対× オーバードーズは後が地獄
何ヶ月か前、歌舞伎の役者さんが薬の過剰摂取で倒れ、両親も亡くなってしまう痛ましい事件があったことは記憶に新しいと思います。
そんな時に心が病んでいる人は薬剤を大量に飲めば、簡単にぽっくり逝けるかもしれないと感じたはずです。
しかし、私自身がお薬を多量に飲んだ体験からすると、天国に行くよりも辛い地獄がまっているかもしれません。
今回は実際に薬物を多量摂取して、どうなったのかという話。
また、自分も含めてなぜオーバードーズ(OD)してしまうのかを綴っていきます。
そもそも「オーバードーズ」って何?
オーバードーズとは、実際には以下のように説明されています。
つまり、薬を自分で必要以上に手に入れて、大量に薬を飲み、今の辛い状況から逃れようとする行為になります。
最近だと、J-popでOverdoseという歌が少し前に流行り耳にしたことがある人がいるのではないでしょうか。
歌詞の一部で「飲んで全部吐いて忘れちゃえ…」というフレーズがありますが、現実は失う物が大きいです。
大量摂取すると、どうなるのか?
体の力が抜けていき、寝るようにゆっくりと逝ける。
軽く・優しくまとめれば、永遠に眠れることが容易なのかと錯覚するかもしれません。
しかし、実際はどうなったのかというと
体の自由がきかなくなり、徐々に内臓が飛び出そうな吐き気に襲われる
意識がなくなり、気づいたらベッドの上だった (後から両親に聞いた話だと、何十時間も意識がなかった)
意識が戻った後も胃腸の不快感が何日も続いた
最初は興味本位だった
私が飲んだのは「カフェイン錠」というドラッグストアやネットショッピングで買うことの出来る市販薬です。
その名前の通りに、コーヒーやお茶などのカフェインを凝縮した錠剤で、一定の量を体に入れると、命が危なくなります。
最初は興味本位で、インターネットに乗っていたカフェインの錠剤を決まった量飲めば、頭がぼーっとして心地が良いという情報を得て、やってみようと軽い気持ちで市販薬を買いました。
その後地獄がまっているとも知らずに…。
実行すると、感じたことのない命の危機を感じた
気持ちが沈んでくる夜。自分はその頃、人間関係や将来のことで悩んでいて、ストレス発散の気分で錠剤を口に何十錠も放り込みました。
実際に飲んで実行に移すと、立っていられないようなふらつきと、口から体の中が全て出るのではないという吐き気に襲われました。
尽かさず自分の命が危ないと思い、両親に救急車を読んで貰えるようにお願いしました。
私が覚えているのはここまでで、その後は意識が十数時間ありませんでした。
意識が戻ると、母と父が泣いていた
目を覚ますと、家のベッドに寝ており、意識が戻るのを両親が確認すると本当に嬉しそうな顔で泣いていました
親の話を聞くと、近くの大きな病院に運ばれた後、薬を体内から排出するために点滴を受けて、また一日中苦しそうに吐いていたらしいです。
勿論、意識が元に戻り、正常に戻ると思いっきり怒られました。
その後、日常生活に戻っても、1週間くらい食事を受け付けなかったり、お腹が緩く何回もトイレに行ったりしました。
ODする理由は、孤独が限界に達するから
過剰摂取をする原因は、心の奥底に眠る寂しさや悲しさが大きくなること。
そして、溢れそうな心を誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまうことだと思います。
よくニュースで見かける自分の辛い気持ちを人に話しましょうというのは、信頼できる友達や家族がいるから成り立つ事です。
また、助けを求めるであろう国やNPOの電話相談やメール相談は残念ですが、全くといっていいほど繋がりません。
暗い話をしましたが、希望のメッセージを届けるなら、生きていれば必ずいいことがある。小さな幸せに感謝しようということです。
私も孤独で絶望した時期もありましたが、今は美味しいものを食べた。面白い映画を見た。お洒落な服を買ったなど些細なことで嬉しくなり、生きていて良かったと感じています。
人生が辛いなら無理せず、程々に生きよう
受験に落ちた。仕事が見つからない。人間関係が上手くいかない。…など、
人生には山のように困難が立ちはだかり、自分を悩ませ苦しめます。
中には、自分で解決できることもあるかもしれませんが、大抵は1人ではどうすることも出来ないものばかりです。
だから、力を抜いて、なるようにしかならないと考え、80%くらいの頑張りで何事も取り組むのが大切だと感じます。
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