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魔法少女怨霊⭐️ができるまで5 透視図法は方法でしかない

週末所用で東京行ったら最終の新幹線逃して地元に帰れなくなって、
仕方ないから東横インの横のホテルに宿泊しました。
週末のビジネスホテルって結構どこも満室なんな。
さっすが東京〜、


そんなことばっかやってるので順調にネームが遅れています。

遅れてるのに没になった2ページ 


おわかりいただけるだろうか。
このページは下半分だけ描き直しの例

昔、ナゾのマンガおじさんという方が市内にいらして。
書店員時代、バイトの美大生さんにきいたら彼にもナゾのマンガおじさん扱いされてたので、こっちでもナゾのマンガおじさんで通すんですけど。

ナゾのマンガおじさんに背景の悩みについて相談したんですよ。
「消失点がわからないんです」て。

回答は

「この空間に、消失点なんかあるか!?」
(腕を大きく広げて空間全体を示す)

でした。

アニメの背景描く人は、いつどこでも消失点を見つける職業病発症してたりします。私に漫画教えてくれたひともそうでした。
私は私で、書店で担当してた建築関係の本に、パースのとりかた本とかあったので、

実在すると思ってたんですよ消失点。

結論だけいうと、消失点とは概念でしかないかもしれないが、実在しないという科学的エビデンスはないからまったくないとは言い切れない、なんですけど。

アニメやマンガアシみたいな複数人作業では、消失点もアイレベル(視点の高さ。このアイレベル上に消失点はあるとされています)もないと困ります。
描く人によってビルの消失点が違ったら、見てるひとに不安感与える画面とか爆誕すると思う。

が、ことコミティア参加みたいな個人制作においては、

消失点とかパースとか、あんまり気にとられる必要ないってさ………

それより〆切守る方が大事ではあります。〆切は納期なので。
勿論、商業目指す人は、それはページと担当編集さんの時間の奪い合いなので、

「隣の奴はパース使ってキレ〜な画面で戦ってるけど、自分どうするん」

て競争原理も働こうってもんなので一概に気にすんなって話ではないんですが。

昔「サッカーボールの模様のパースが合わないから」て理由で、めっちゃくちゃいい漫画なのに編集に見せなかったくっそ勿体無い友人がいたので、

「そんなもん大体サッカーボールに見えればいいんだっつで!」

て言えたら良かったのに、て今でも思います。
彼女の漫画を読んだとき、絵柄とネームが神がかったマリアージュしてて心臓がじんとしたのを今でも覚えてます。

ところで背景にくそ悩んでるひとは、パース定規もいいけど、書店で建築書の棚見てみるのもいいスよ。
建物も人体と同じで、構造知ってると描きやすいです。

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