見出し画像

誰のためのデザインなのか

最近業務委託先の事業会社で運営しているWEBサービスに掲載する、デザインの掲載OKがなかなかいただけず、なぜなのかずっと悩んでいました。

なんとかOKをいただけたあと、こんなことになってしまった原因を思い返すと

・デザイン4原則を無視した見た目だけなんとなく整った自分好みのデザインをしていた
・なぜ自分好みのものを作ってしまったのかというと、誰に向けて作ったらいいかわからなくなり、結果自分好みに作ってしまった

特にこの

・誰に向けて作ったらいいかがわからない

というのが、大きな原因だと思っています。

実は私はこの15年ほど、基本クライアント(メーカー)さんと直取引をする案件しかしておらず、代理店や制作会社を通じたお仕事というのを、ほぼしていませんでした。
なので、お金を払ってくれる人=クライアントさんという状況が続いていたため、そのクライアントさんのために作ればよかったのです。

しかし、今は「WEBサービスに掲載する広告」を作るので、

「WEBサービス」
「WEBサービスを利用するユーザー」
「広告出稿するクライアント」


この3者に向けて作らねばなりません。

そこで、この3つドンピシャにハマるものを作れればいいだけの話ですが、どうしてもこの3つにハマるものを作る、というのは正直難しいことだと感じています。

「広告出稿するクライアントさん」は、製造業系メーカーさんが多く、なんとなく製造業系メーカーさんの好み、みたいなものは今まで直取引してきたため、体感的にわかるのですが、それを貫くと、広告っぽくなりすぎて、WEBサービスの色ではなくなり、ユーザーさんに不信感を抱かれてしまい、ページや、バナーをクリックしてもらえません。

なので、
「WEBサービス」&「WEBサービスを利用するユーザー」
に向けて作ることが大事になってきます。
いままで私は、たぶんそこを軽視していて、出稿してくれるメーカーさんのことに注視していたのかもしれません。

つまりは、
そのサービスのユーザーがどうすれば押してくれるのか、見てくれるのか、そこに向けて作れば、よかったのです。
わたしが1年半経っても、実はそのWEBサービスのユーザー像や、サービスを作った社長の意図やユーザーさんの特性、そのコンテンツを作っている人達の想いなどを理解しきれていないまま制作をなんとなく続けてしまい、無理がきかなくなってしまってきている、という状況です。


私がなぜ掲載OKをもらえなかったのか再度まとめると…

・WEBサービスのことをうまく理解できていない
・ヒアリング不足

ということですね。
いかに今まで「馴れ」でデザインを作ってきたか、ということが身に沁みてわかりました…。これはとても良くないです……。

ずっと同じようなところで仕事をするのは、業界のスペシャリストにはなれますが、馴れが生じてとても良くないなと思いました。

特にヒアリング。
サービスのことを、わかったつもりになってましたが、実はまったく理解してないことが今回のことで露呈したので、自分なりのヒアリングシートを作ること、そして自分なりにWEBサービスのムードボードを作って、これで合ってるかどうか的なことを確認し、すり合わせを行うことが大事だなと思いました。

あと、他にも自分がデザイナーとして未熟というか、

デザインとしてのクオリティよりも、制作物を早く仕上げる、自分たちが楽をすること

ばかり考えてきたなーと反省をしました。

どれだけ手をかけないで、制作物を作るか、ということに注視しすぎて、そこばかり追ってしまって、基礎を忘れたわけではなかったのですが、そこにはこだわらず「見た目がよいもの」を作ってしまってたんですね…。

とってもよくないので、明日から意識をして変えていこうと思います!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?