SZアルバム聴き直し『one Sexy Zone』
Sexy Zoneの過去アルバム聴き直しもついにラスト! 『ザ・ハイライト』の発売に間に合ってよかったです。
今回は2012年11月発売『one Sexy Zone』を聴き直します。1stアルバムですね。『Sexy Second』同様に頭からしっかり聞くのは初めてに近いかも。新鮮な気持ちで聴きました。
01.完全マイウェイ
てっきり「Sexy Zone」が1曲目かと思っていましたがこの曲なのか! 明るく背中を押してくれる雰囲気に「勇気100%」のようなジャニーズみを感じます。
それにしてもユニゾンの声でパッとSexy Zoneだと分からない……これが声変わり前ってことなんですね。それが残ってるってすごいよなあ。
02.Silver Moon
この曲、1stアルバムに入ってたのか……。18年リペコンで歌われていたのが印象的なのでもっと後の曲かと思っていました。
改めて聞いて印象的だったのは「傷つく心をそっと抱いて」「唇噛み締めて」といった少し負を感じるフレーズがあるところ。「完全マイウェイ」にも「今じゃくすぶる」などありますが、くすぶっているのは「君」であって歌い手はあくまで背中を押して励ます側に見えます。その点「Silver Moon」は「僕ら」自身の傷に触れており、とにかく明るく前向きな曲が多いこのアルバムの中では少し異彩を放っているように感じました。
03.Lady ダイヤモンド
歌い出しの声が高くてビビる!! これは何度聞いても慣れません。
このキラキラピンクの世界観、多感なお年頃の風磨くんが反抗するのも分かるなあとは思います。勝利くん曰くピンクの衣装で風磨くんがメンチ切ってた頃。むしろ同じくお年頃であろうケンティーがパフォーマンスを全うしていたり勝利くんが堂々と俳句を読んだりしているほうが不思議というかプロというか。
歌詞を見ると、「僕が君を輝かせるよ」のスタンスは「THE FINEST」に通じないこともないですね。ただ女性に対するスタンスはかなり違うので、大人になるってこういうことなんだな〜と思います。ザファイネは令和のレディダイ。
04.IF YOU WANNA DANCE
If you wanna dance with me
踊り明かそうぜ
めちゃくちゃ好き。今でもやって(うちわ)。
聡ちゃんの歌が上手いのです。今は個性的な4人の声を繋ぐ存在として大きな役割を果たしていると思いますが、このときは伸びやかな高音というまた別の役割を持っていたんだなと感じます。声変わりで苦しんだ話をしていたのでこういう話はあれかなと思いつつ……。昔にせよ今にせよ、Sexy Zoneの歌声において重要な存在だなと改めて思いました。
05.rouge
最初のソロ曲がこれなの、あまりにも菊池風磨。2022年時点最新のソロ曲「HAPPY END」だって三角関係のラブソングなんだから。
でも「rouge」は彼女・彼女の本命・浮気相手の自分で、「HAPPY END」は本命の女性・浮気相手の女性・揺れ動く男性の構図だと思っています。とすると8年後には二人から思われる側になっている菊池風磨、積み深い男……(別に風磨くん自身ではないよ)。
余談ですが、私がJr.なら自分たちのコンサートで歌いたい曲の一つです。
06.GAME
「完全マイウェイ」とは違う意味でのジャニーズみを感じます。「青春アミーゴ」みたいな。
これも今の5人で聞きたいのですが、世界観が強めなのでセトリに入れづらそうではあります。でも「BAD BOYS」からの「GAME」とか、なんとかいけないですかね菊池先生?
07.君と… Milky way
この曲が来るとクライマックスみたいな気持ちになります。アルバムがもう締まりそう。
10周年のコンサートでも歌われたので「声も大人になった……」と涙腺にきます。最初から大人びて聞こえるふまけんも年を重ねるごとに声の安定感が増したんだなあ。後追いですら感慨深いのですから10年以上追いかけてるファンの方からしたらもうたまらないんだろうなと思います。
08.Sexy Zone
ここで「Sexy Zone」が来るのか!
これも歌い出しの声が高くてビビる曲ですが、レディダイほど初っ端から高音で攻めてこないのでもう耳がびっくりはしません。最初に聞いたときは衝撃だったけれど。
新アルバム『ザ・ハイライト』の広告に書かれていたのは「この時代を照らせ」。時代を照らし、時代を創るグループかあ。来たれ Sexy Generation、ですね。
09.Don't Stop Sexy Boyz!
この曲を収録した段階でのSexy Boyzって誰なんだろう(そこからかーい)。1stアルバムからSexy Boyzの曲がガッツリあったんですね。これがSexy Family構想……。
10.きみを離さない きみを離れない
冒頭の風磨くんのフェイクからは想像がつかないAメロ以降の明るさに毎回ちょっとびっくりします。メンバーの歌声にせよ楽曲にせよ、曲を通した雰囲気作りや統一感作りが上手いイメージがあるのでなおさら。
改めて歌詞を見るとミクロで見るものとマクロで見るものって違うよね、と物事の核心をついています。幼き日の勝利くん、鋭い。
11.We can be one
歌詞だけ見ると、特にAメロBメロの曲調は想像がつかないなと思います。サビまできてようやくしっくりくる感じ。何度聞いてもちょっと慣れない不思議な曲です。だからこそ魅力的なのかもしれない。
ちなみに好きな箇所は風磨くんのラップからのケンティーの「ボクがいるよ」です。ふまけんの歌い継ぎはいつだっていいのです。
12.Teleportation
最初のソロ曲がこれなの、あまりにも中島健人。いつでも飛んできてくれるヒーローのような中島健人くんと、罰を受けるような恋に身を投じる菊池風磨くん。最初のソロ曲からキャラ付けが明確すぎます。
ケンティーのソロ曲がサビのフレーズ始まりというのもなんだか納得です。ケンティーには最初からドーンと来てほしいもの。
13.Sexy Summerに雪が降る
かっこいい系の流れがにぎやかなクリスマスの音色に全て持っていかれ、凄まじい曲順だなと思いました!!
10代の彼らに「今年の冬も一緒だよ!」「一年中愛してるよ」などと言われると20代の私は謎の罪悪感に襲われるのですが、マリちゃんの「I miss you!」だけはもはや天使の言葉として受け取れます。不思議なことに。
ちなみに私が聞いた初めてのセクサマはペジコンのピアノバージョンです。なんて素敵な曲だろうと思って後日原曲を聴いたら全然雰囲気が違っていてひっくり返りました。アレンジってすごい。
14.スキすぎて
セクサマからの「スキすぎて」は正しい曲順です。脳内がハッピーパラダイスになります。Love is so beautiful.
音源で聞いて「こんなにテンポゆっくりだったっけ?」となりましたが、ライブだと少し早くするなんてこともあるんでしょうか。それとも私の耳がガバガバなのか。後者な気がします。
15.今日はありがとう
「え、この曲も三浦徳子先生!?」と驚きましたたが、歌詞だけ見るとそんな気もしてきます。メロディと風磨くんの切なげな歌声によって錯覚していました。Sexy Zone×三浦徳子先生検定初段への道のりは遠いようです。
歌詞を見て思います。「おやすみな感じで ありがとうって言える!」の「おやすみな感じで」をよう色気込めて歌えるなと。そういうところが若さであり、もう今は聞けない何かなんだろうな。
■まとめ
荒削りでもまさに「ここからはじまる」大事な1枚だと思いました。
まだ少し不安定さの残るケンティーの歌声、こんなにも背伸びを感じる風磨くんの歌声、声変わりしきる前の下3人の声。今はもう聞けないものをこうして聞けるわけですから貴重です。
割合としてはラブソングと仲間ソングが多いです。歌のメッセージ性という意味でもここからはじまって広がっていったんだなと感じます。今ではSexy Zoneの音楽がカバーしてくれる感情ってけっこう幅広いと感じるので、積み重ねってすごいですね。
さて、これでアルバム聴き直しも終わりました!
明日はフラゲ日!楽しむぞ!