SZアルバム聴き直し『Welome to Sexy Zone』

Sexy Zoneニューアルバム『ザ・ハイライト』を待ちながら過去アルバムを聴き直し中です。今回は2016年2月リリース『Welome to Sexy Zone』を聴き直しました。

通常盤と初回生産限定デラックス盤で収録曲が異なるのでどちらで考えるか悩みましたが、通常盤と初回生産限定デラックス盤に共通している「フレンド」までについて書くことにしました。

これまでの聴き直し同様に、まずは公式の紹介文から見ていきます。

デビュー5周年イヤーを華々しくスタートさせたSexy Zoneが勢いそのままに待望の4thアルバムの発売を発表!(…) Sexy Zoneの織り成す世界へ誘う4thアルバム「Welcome to Sexy Zone」。発売を楽しみにお待ちください。

https://sexyzone.ponycanyon.co.jp/discography/al/04.html

紹介文を読み比べると『XYZ=repainting』以降の方がコンセプチュアルなのかな~という印象。個人的には1枚の作品としての色がはっきりしているアルバムが好きなので、引き続きそういうアルバム作りをしてくれたら嬉しいなあと思います。

だからといって『Welome to Sexy Zone』の曲が悪いとかアルバムとして微妙なんていうことはないので、いろんな音楽を積み重ねてきて今があるんだなあと思います。歴史に感謝。

01.Welcome to Sexy Zone(Introduction)

アルバムの冒頭にIntroductionがあるの、世界観を伝えてくれてすごくいい! わくわくさせてくれる感じがまさに「Welcome to Sexy Zone」です。

16年のライブではオープニングで使われていました。ライブ中のBGMが音源として存在しているの、いいなあ。SZ10THツアーの振り返りメドレー前の曲、音源がほしいですもん。

02.24-7〜僕らのストーリー〜

僕らしか たどり着けない場所を目指して
前に進め24-7

Sexy Zoneはこんなに前から闘志を燃やしていたんだなあ……としみじみしてしまいます。その炎がどんどん大きくなって一つにまとまっていって今があるんだなと。

MVの話ですが、風磨くんのビジュアルがめっっっちゃ好きです。いつだって今が最高だと思っているけれど16年には16年にしかない輝きがある。サラスト風磨くん大好き。

03.Celebration!

愛すべき時 僕らが 生きてる今を

今を愛する歌という点にSexy Zoneみを感じます。「ときめく時間 誰にも止められないのさ」「過去も未来も忘れ 今はノンストップで」など、2021年リリースのシングル「LET'S MUSIC」と魂が通じているなあと。

はあ。すぐに概念とか魂とか言ってしまう。

04.Cha-Cha-Cha チャンピオン

未来をつかむために 僕らは出会った

忘れもしない、私が記憶に残していた最古のSexy Zoneの楽曲です。なぜなら15年のW杯バレーを熱心に見ていたから。先日試合の録画を引っ張り出したらSexy Zoneがいてびっくりしました。記憶は若干あるんですけれど本当に若干だったもので。

ここまでの曲順、このままライブにできるんじゃないかと思うほどアツい流れ。勢いを絶やさないいいアルバムですなあ。

05.Love Confusion

その唇を キラリとさせる
月にさえも 嫉妬しちゃう

この曲、6年も前の曲なんだ……いやまあウェルセクコンで歌っているからそりゃそうなのですが、こういうおしゃれな曲を前から歌っているんだなと。前半はだいたいトンチキといった話を聞くのでどうしても驚きがあります。それとも2016年はSexy Zoneの歴史でいうと「後半」になるのかしら。

とはいえファーストコンサートからIF YOU WANNA DANCEのグループですし、そもそもファンタジーないしはトンチキ一本槍で来たわけでもないんだなと思っています。まあシングルだけ見たら話は別か。いずれにせよ、後追いから見ると音楽の幅はゆるやかに広がっていった印象です。

06.Electric Shock

消えるBorder Line 解け合うYou & Me

ユニット曲がボーナストラックではなくアルバム本編に入るってこういう感じなんですね……!! 全然浮かないので今のSexy Zoneでもやってほしいのですが、5人に戻ってからかな。

歌詞に関しては全部「ここ!」って言いたくなるのでピックアップが難しいです。が、風磨くんのふまけんスライム論(ポポロ2022年×月号)に敬意を払って「消えるBorder Line 解け合うYou & Me」を選びました。

07.Last winter's night

また冬が来たとしても大丈夫

これはもう後追いが何かを言えるような曲ではないですね。ただただ勝利くんの「また冬が来たとしても大丈夫」を信じてSexy Zoneを応援したいです。

ソロ曲「風景画」と同じく、勝利くんの優しい声や歌い方はバラードによく合って好きです。歌声に切実さがあって目頭が熱くなります。

08.Sweety Girl 

お願い Sweety Sweety girl
僕とデートだけでもしてくれないか

本気なんだ! とデートをお願いしちゃうの、可愛いですね。上手くやるのではなくて直球勝負。ユニット曲ごとのカラーが出ていて楽しいです。

それにしても「Last winter's night」の直後に聡マリのユニット曲……。意図したのかしていないのか。

09.Make my day

オレをスキになれ! Make my day

若い、若いな。三浦徳子さんの作詞曲はこのアルバムより後もありますが、そのアルバムを聴き直したときには感じなかった若さを感じます。映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」の主題歌なのでそこに寄っているがゆえなのでしょうか。

10.誰にも解けないミステリー

君の瞳が仕掛けたミステリー
たぐり寄せたい この手に

イントロもサビのメロディもめっっっちゃジャニーズを感じます。ラスサビだけ「君の」で溜めてテンポが少しズレるところもぽいです。あくまで私のイメージするジャニーズソングですが。

「Make my day」と「But…」の間に挟んだことで情熱の高低差が緩やかになり、通しで聴きやすくなっているなあと思いました。

11.But...

Maybe 名もなき感情の色は
混ざり合い濁って

やっぱり風磨くんのソロ曲好きですわ〜! 真っ先に音源揃えちゃうレベルで好き。この曲はイントロの音や歌いまわしが心地よいです。あと言葉選びに風磨くんみを感じます。「秒針」とか、「交錯」「捜索」で韻を踏むところとか。

12.Mr. Jealousy

オマエのせいさ!
今もオマエにLuv ya!

こちらは歌詞の乗せ方にケンティーみを感じます。風磨くんも言葉遊びの強い歌詞を書くけれど、ケンティーは音に対する歌詞の詰め方やリズムが独特だなと思います。「Life isn't that easyキツイ」や「Make up my mind 理解したい」の刻み方よ。

13.Easy come! Easy go! Easy love!

ここからSexy Zone
飛び出そう Safety Zone

「大人の男がいいでしょう! きっと」と歌えるのはこの時期だからこそなのでは。若いうちからアイドルとして活動することの是非はあるでしょうけれど、結果的にSexy Zoneが幅広くいろんな目線の曲を残してくれたことには感謝したいです。

個人的にこの歌詞の面白いところは、1番は「シュルシュル シャカシャカ キラキラ ユラメク」なのに対して2番は「シュルシュル シャカシャカ キラキラ 流れる」なところです。ナガレルじゃないんだ。

14.カラフル Eyes

Colorful Eyes Eyes 大好き
Kiss Kiss Kiss

5人体制に戻った曲という認識や5人でニコニコ歌っている姿が印象的すぎて、曲としてちゃんと聴いていなかったなと反省しました。その証拠にこのピックアップした歌詞の部分! ずっと「Colorful Eyes Eyes Eyes 好き Kiss Kiss Kiss」だと思っていました、すみません。

15 .フレンド

やっぱり君じゃなくちゃダメだよ マイフレンド

5人に戻って最初のアルバムで、最後の曲がこれかぁぁ……。カラフル Eyesから続くところもいいですね。

聴き直すのは「フレンド」までと書きましたが、直後に流れた「無邪気な時間は過ぎやすく」の「笑顔見せて 泣かないでね 離れていたって平気さ 幾度となく君に言った言葉が この胸を今たまらなくする」が別の意味に聞こえてうるっとしたことだけは書き残しておきます。

作り手が意図していたかどうかは別として、こういう曲順が生む感想こそアルバムで聞くよさだなあと思います。

■まとめ

やっぱりSexy Zoneの音楽って5周年以降急に変わったというよりも積み重ねや本人たちの成長によって少しずつ変わっていったものなんだろうなあと思いました。

ウェルセクから聞いてみて、好みの曲次第で遡るか今に近い曲を聞くか考える……なんていうのも面白いかもしれません。こういう楽しみ方ができるのは後追いならではですね。

とはいえ今『ザ・ハイライト』のリリースを待つ日々にとてもワクワクしているので、リアルタイムで追うことに優る楽しさはないとも思います。当時のファンが聞くウェルセクと後追いが聞くウェルセクは多分全然別物でしょうし、追えなかったものを嘆く気持ちがないわけではないけれど。

でも嘆いても仕方ないので、今あるものや残されたものを楽しむことを大事にしています。そんな風に、私にとってのSexy Zoneの応援スタイルを思い出させてくれる1枚でした。