見出し画像

買い渋っていたSummer Paradise in TDCがかなりよかった

先日、買い渋っていた「Summer Paradise in TDC」を買いました。Sexy Zoneの中島健人さん、菊池風磨さん、佐藤勝利さんの2015年ソロコンが収録されています。

なぜ買い渋っていたのかというと、よく言えばダイジェスト感、悪く言えばぶつ切り感があると友人から聞いていたからです。なにより松島聡さんとマリウス葉さんがいないので、箱推しの民としては買う優先順位が割と下の方でした。

しかし前述の友人にちょこっと見せてもらう機会があり、「風磨くんの『Maybe』がよすぎる」「ケンティーの『ERO』がやばい」となってしまったので買いました。うちのボーナスはまだ先なんだけどな。

で、買ってみた感想ですが、かなりよかった。忘れないうちに感想をまとめます。

■瞳の強さを感じる「勝利 Summer Concert」

勝利くんがかわいいとかかっこいいとか、いろいろ感想はあります。でも一つだけ言うとしたら「生きてよ」を勝利くんの歌う迫り方がすごい。これだけでもお金を払って見る価値があります。

新規なので2015年当時のことは詳しくないですし、あまり詮索するのもあれですが、なんにせよ感情が乗ったときのパフォーマンスの切実さが凄まじい方だなと思います。顔が綺麗とか、目が大きいとか、そういう顔の作りとは別次元での瞳の強さを感じます。

そういえば5月にSexy Zone Anniversary Tour 2021 SZ10THに行った時も、同じことを思いました。私はテクニカルなパフォーマンスにまんまとキャーキャー言うタイプなので、正直ライブを見ればケンティーか風磨くんのどちらかに心が決まるんだろうなあと思っていました。

しかしライブで印象が大きく変わったのは勝利くんでした。生で、同じ空間にいる勝利くんのパフォーマンスを見て、言葉を聞いて、本当に一生懸命でSexy Zoneへの愛が深い人なんだと思いました。どれも元から感じていたことではありますが、パフォーマンスの好みなど関係なく「ああ好きだなあ」と思えたのは、同じ空間で感じた意志の強さゆえだと思います。

別の年のソロコンで「あからさまじゃつまらない」という話をしていましたが、表に出そうとしなくても気持ちが乗ったらそれがにじみ出てしまうタイプなんでしょうか。訴える力が高いなあと思います。勝利くんファンが勝利くんを好きな理由の一つはこういうところなのかも、と思いました。

とはいえ一緒に映像を見た勝利担の友人には「好きだよ」「私のオキテ」が刺さっていたので、単に私は勝利くんのこういうところが好きってだけな気もします。

■頭の先から爪先までケンティーに浸かれる「Love Ken TV」

ケンティーのアイドル力とファンへの愛をめちゃくちゃ感じました。

これまで見たケンティーのソロコンを振り返ると、16年は求めれた姿を全うするプロアイドルで、17年は自己表現のプロという印象です。今回見た15年は16年に近く、ケンティーは求められればキュートもクールもセクシーもやれるアイドルなんだと再認識しました。

「真夏の脱獄者」→「ERO」→「抱いてセニョリータ」→「チラリズム」→「Love風」の流れで、危うげな色気がだんだんとキュートに変化していく流れは見事。「カレカノ!!」→「Mr.Traveling Man」の切り替えも流石のケンティーでした。

シングルメドレーもよかったです。2015年時点でのSexy Zoneのシングルはトンチキ!トンチキ!トンチキ!って感じなんですが、トンチキ耐性薄めな自分でも「いや~輝いてるわ~~」と思いながら見られました。

ケンティーは万物を正解にするという話は以前も書きましたが、改めてそれを感じました。さすがSexyZoneのエース、どんなトンチキソングも正しくしていく。やりきれば全部正しくなるということをケンティーが証明しています。

■ふまパラの始まりを感じる「風 is a Doll?」

これまた16年、17年と比較しますが、ストレートにアイドル力が高いと感じました。「つらいときにこのライブを思い出してください」「最後まで、俺が死ぬまでついてきてね」なんてドストレートアイドルなフレーズを食らって変な声が出ました。前者は今でも言いそうですが、後者は言わなさそう……。

初のソロコンだからか、風磨くんの色が思ったより強くないのは意外でした。ここから独自の色が強まっていくんだなあ、ふまパラはここから始まるんだなあと思いました。感慨深い。

ふまパラというくくりでいうと、3年分見たことで一つのストーリーがやっと完結したようにも感じました。15年でアイデンティティを探し、16年で今を受け入れ、17年で過去に戻れるとしてもまたこの道を選ぶとまで言えるようになった。そんな印象です。

ふまパラへの気持ちは17年を中心に以前書き綴ったので繰り返しませんが、後から見ても重い3年間だなあと思います。リアルタイムで見ていたファンの方はどう思ったんだろう。

あと、ケンティーのソロコンと対比すると全然違って面白いですね。ケンティーのソロコンは中島健人と健人担のための夢の時間で、風磨くんのソロコンは菊地風磨と仲間の物語に見えます。

ケンティーや勝利くんはよく「Sexy Zoneはワンピース型ではなくドラゴンボール型のグループ」と言いますが、風磨くんは割とワンピース型の人なのでは、と思わんでもないです。そんな風磨くんが腹を括ってSexy Zoneをやってるから面白いグループだなあと応援しているわけですが。

話は逸れましたが、総じてふまパラもよかったです。
でも一つだけ言わせてほしい。「Love Ken TV」までギリギリあったダイジェスト編集力が「風 is a Doll?」で失われてないか?
「Jumpin' up」はなぜそこで切ったのだろうか、なぜ「Lucky Man」はそこから始まるのだろうか、なぜ「僕の恋愛事情と台所事情」は秒で終わるのだろうか……。

~~~~~~~~~~

15年は3人分しか収録されていませんが、ソロコンはそれぞれの個性を感じられると同時に、このメンバーが同じグループにいるって面白いなあと思えていいですね。やっぱ一人一人が好きで、この5人でやってるSexy Zoneが好きなんだなあと思います。