SZアルバム聴き直し『Sexy Second』

Sexy Zoneニューアルバム『ザ・ハイライト』を待ちながらの過去アルバム聴き直しも残すところあと2枚。今回は2014年2月発売『Sexy Second』を聴き直します。

というか最初から聞くのは初めてに近いかも。ついつい聞きたい曲だけ聞いてしまっていたもので……。歌詞カード含め、新鮮な気持ちで楽しみました。「4 Seasons」の歌詞の横にいる風磨くんが美人で二度見したのは内緒です。

まずは公式ページの紹介文を見てみます。

デビューから2年、紅白歌合戦初出場を経て贈るSexy Zone新たな旅立ちとなる2ndアルバム
https://sexyzone.ponycanyon.co.jp/discography/al/02.html

短い! 別のページなどを見れば載っているのでしょうか。アルバムに込めた思いが分かるほうが嬉しいタイプなので少し悲しみ。

01.Sexy Second(Introduction)

ブラスのきいたイントロダクション、いいですね。Sexy Zoneはロックバンドよりもブラスバンドやジャズバンドとやってそうなイメージがあります。そういう意味で帝劇が似合うというのは分かります。

02.We Gotta Go

怖いものは何もないさ
翼 広げ あの空へ飛び立とう

嵐~JUMP世代の私の思うジャニーズソング、これですわ。この明るさ、前向きさ、ピュアさ。国民的アイドル的な健全さを感じます。今それが失われたとは思いませんが、少しテイストは変わったんじゃないかなと。もっと影のある歌も歌うようになったというか。この話を聴き直しのときに毎回書いていますが、個人的にSexy Zoneの音楽の話をする上で超大事なところなのでつい……。

この曲は「JOHNNYS' 2020 WORLD」劇中歌なんですね。セクパワ3を聴き直したときにメンバーが出演した舞台の劇中歌がグループのアルバムに入るのかとびっくりしましたが、初期は当たり前のことだったのか。他のグループもそうなんでしょうか。

03.ぶつかっちゃうよ

君しか見えない ぶつかっちゃうよ

歌詞が三浦徳子さんなことは歌詞カードを見ればすぐに分かります。今ならSexy Zone×三浦徳子先生検定7級くらいは取れそうです。

どことなく女性アイドルの曲っぽいと思うのはコールを入れやすそうだからか、それともメンバーの声が高いからか。「咲いてゆく花になれ 綺麗だよ Tonight」に若き日の風磨くんの色気がせっせとつぎ込まれている気がして、今聞くとちょっと微笑ましいです。

04.4 Seasons

髪乱して もっとときめいて
きらめく笑顔くれないか

情熱的な恋心の表現として「髪乱して もっとときめいて」ってもう百人一首の世界じゃないですか。長からむ~って。

でも生々しくなく、ドロドロもしていないのが若き日のSexy Zoneらしいです。歌詞や下3人の幼い声がそう思わせるんでしょうか。個人的には悩みや暗さが乗った、ちょっと気持ちがドロッとしてるくらいが好みですが、こういう底抜けにまっすぐな曲がくれるときめきとエネルギーももちろんあります。ケンティーの15年のソロコンで歌われた「4 Seasons」のきらめき、すごく好きですもの。

05.BAD BOYS

BAD BOYS ハードなこの道
共に生き抜くために

ふまけんが他の曲以上に引っ張っているのを感じます。

個人的にはSexy Zoneでも他のグループでも曲によって歌割に偏りが出てもいいと思っているのでこの曲単体で見たときの不満はさほどないかです。でもまあ当時ファンだったとしたら「聡マリのボーカルが多い曲も欲しいな」とは思いそうです。ああ、だんだんボーカルが増えていったはすあんぬのことを思い出してしまった(他界隈)。

06.Ghost~君は幻~

君が奪い去っていった
My love, My heart, My soul

ミュージカルで聞きたいと思ってしまう曲です。そういう意味で帝劇み。間奏も好きです。

これ今やっても絶対にかっこいいと思うんですよね~。でも世界観が少し独特なのでセトリに入れるのが難しそうではある。過去の円盤を啜るしかないか……。

07.Congratulations

歌割が思っていたものと違って驚きましたが、これは3人バージョンなんですね。こっちを聞いてから5人バージョンを聞くほうが感動したことでしょう。しかし時間を戻すことはできないので仕方ありません。

「Congratulations」といえば5周年のSTAGEコンのイメージ。曲含め、後追いには味わえない感動があのライブ映像にはあるんだろうなあ。

08.バィバィDuバィ〜See you again〜

サンキュー 心から シュクラン また来るよ
世界一になれるその日まで
グッバイ ドゥバイ

コングラの感動を打ち消していくDuバィ、絶対に位置ここじゃない。でも世界一になれるその日までっていう意思表明の歌だとすればつながりはある、あるのか……? いやいやこれはたぶんドバイ観光大使の歌でいいんですよ。曲順の魔力にやられるところでした。

Sexy Zoneがドゥバィ凱旋(?)ライブをやるときに備えて貯金はしておきます。

09.Shout!!

なにより輝く ためだけに
夢をいま 形にする

「We Gotta Go」と同様のジャニーズみ。春高バレーのテーマソングだったんですね、納得です。

バレーの世界大会や春高バレーのテーマソングは代々ジャニーズで持ち回りなイメージですが、より若いグループのほうがこういう信じる力の強さをピュアに歌える(歌っていて違和感がない)のかなと思いました。若いときにしかできない表現があるんだろうなと。

ただ、だからそれだけをやれというわけではなくて「背伸び」をして別のことをやるのも選択肢なんだと思います。その「背伸び」含めてその時々の特権なんだろうなあ。

10.そばにいるよ

そばにいるよ
ほんとうのことは愛で分かる

こういう曲めっっっっちゃ好き。イントロからもうよい。

「ほんとうのことは愛で分かる」で、いつぞやの風磨くんのブログを思い出しました。ファンとアイドルの間には強い愛があるとか絶対にアイドルを信じるべきとか、そういうことじゃないんですけど。でもいろんな話が飛び交っても「ほんとうのことは愛で分かる」だと思うと、戸惑ったときでもちょっと気持ちが落ち着くのかもしれません。「ほんとう」も「愛」もどんなものかは自分の中にしかないだろうけれど、まあそれでもね。

11.Be Free

I wanna be free もっと自由に
生きてみたって 別にいんじゃない?

なんだろう、嵐みを感じる。そしてハロプロみも感じる。嵐もハロプロも詳しいわけじゃないのになぜかそう思ってしまいました。イントロが嵐っぽくて「それもいんじゃない?」の歌い方がハロプロっぽいのかな。有識者の話を聞いてみたいところ。

これはライブ映像を見てみたいです。セクセカコンを買うモチベが高まりました。Japan Tour 2013年で「聡マリ……😢」となってしまったのでその辺りの円盤を変えていないんですが、やっぱり買いましょう。

12.Real Sexy!

まだ誰にも 見せていない
夢抱きしめて 目と目のEyes

リアセクって曲だけなら別にトンチキじゃないんですね……。私には分からない世界な気がしていましたがそんなことはありませんでした。若干剣でモンスターを倒すような効果音が入っている気もしますが、きっとMVの影響でそう聞こえているだけです。

一つ懺悔すると「目と目のEyes」は「目と目の合図」だと思っていました。え、「目と目のEyes」ってどういう意味なんだろう。やっぱりリアセクが分からなくなってきたかもしれません。

13.ドキドキBreak Out!!

ドキドキしたいよ どんなときも

Sexy Zoneにしては珍しい曲調だと思いました。あんまりロックのイメージがないです。「BAD BOYS」や「ゼンゼンカンケイナイ」はありますけど、全体として見たときにあんまりイメージがない。こういう歌も歌ってきたんだなー。

歌詞自体はSexy Zoneイメージっぽく読めます。「踊り明かそう今宵のステージを」「僕らが変えるgeneration」など。歌詞も曲も同じ方なのでSexy Zoneイメージでお願いしますってまるっとお願いしたんでしょうか。リアルタイムで追いかけていたらこういう曲提供事情も聞けたことなのかしら。それとも当時はあまりそういう話は表に出てこなかったのかなあ。

14.A MY GIRL FRIEND

キミみたいなアマノジャク
ボクこそがふさわしいんだろう

アマノジャクでもヘソマガリでも一緒にいたい恋の歌、かわいいな。もう共感というより可愛いなと思ってしまう年齢になったようです。

初回盤には「私のオキテ」が入っているとはいえ、セクセカはアマイ(ケンティー流ではアマガ)で終わるんですね。たしかにしっとりと終われてアルバムとしてのまとまりは出るか。「そばにいるよ」で壮大に終わらせる手もありそうですが、劇中歌じゃなくてSexy Zoneの曲で終わらせたいという意図だったのかしら。

■まとめ

聴き直し6枚目にしてSexy Zoneの最近のアルバムとの違いが分かりました。全体を通してみたときの雰囲気です。ピンクとゴールドでできたようなファンタジーみだったり、キラキラハッピーみだったり、とにかく光を放ちまくっています。どの曲も「この曲今歌っても違和感ないよな~」ではあるのですが、全体を見たときの光の割合が大きいのです。

いうても音楽性の変化ってゆるやかなものなんじゃないかと思っていましたが、アルバム単位で見たときの違いは大きいなと感じます。セクセカをベースにした「Sexy Zoneの音楽ってこうだよね」とここ数年のアルバムをベースにした「Sexy Zoneってこうだよね」は違うだろうなあ。

なるほどなー、なるほど。メンバーや長く応援されているファンの方のおっしゃることが少しは分かった気がします。

変わらないところをあえて探すなら中性的な感じでしょうか。セクセカの段階ではきっと少年性と言われていたであろうものが今では形を変えて中性的な魅力を放っているように見えます。音楽もパフォーマンスも、どんなに色気があってもゴリゴリに男性的な印象がないんです。それが風磨くんの以前話していた「アーバンな匂い」(日経エンタテインメント2021年7月号)なのかなあと思います。