2022年12月31日に旅立つ5人を想った5日間の記録

2022年12月31日、マリちゃんの卒業をテレビの前で見送った。

12月27日の卒業発表からの5日間、いろんなことを考えた。

FC動画で本人たちの言葉を聞けたので「それぞれの道へ進むことを応援したい」という気持ちは大前提。風磨くんの「どこかでみんなで思い出す瞬間があっていい」によって5人であり続けることに希望を見出せてもいた。

ただ、明るくお祝いする感情だけではなかった。

5人で歌って踊る姿を生で見られなかったことへの未練。5人で楽しそうに話す姿を今後見られなくなる寂しさ。センターと2組のシンメが作る美しいバランスをもう新たに見られなくなる喪失感。

メンバーが前向きに見えたからこそ、5人であることは変わらないんだと感じられたからこそ「これからSexy Zoneはどうなるんだろう?」「メンバーは元気だろうか?」という心配よりも「5人で歌って踊る姿を生で見たかった」なんてオタクのエゴみたいな未練を抱いた。

逆にいうと、オタクのエゴ以外に後ろ向きな感情は抱けないくらい誠実な説明と意思表明だった。そういうどうしようもない感情は夢みたいに綺麗に消えてくれたらいいのに、と思った。

28日、マリちゃんがドームの全公演に入っていたことをインスタに書いていた。

5人で歌って踊る姿を生で見る夢は叶わなかったけれど、5人と同じ空間にいる経験はできていたんだ。そう知って未練が少し溶けていった。

東京2日目、「Dream」でオレンジ色に染まる会場の一部になれてよかった。なぜか2日目は切ない別れではなく次の夢の存在を初日より強く感じられ、自然とペンライトをオレンジにできたのを覚えている。その次の夢がこういう形になるとは思ってもいなかったけれど。

その後もたびたび更新されるインスタはすごく楽しそうで、5人での長野旅行が永遠にも見えた。

しかし旅行は終わり、寂しさの匂いがするジャニウェブの更新があり、端々から卒業を感じた。Sexy Zoneの曲を聞いては「マリのこの歌声が新たには聞けなくなるのか」と思い、歌詞を重ね、愛おしくなって泣いた。

2022年12月31日

31日当日。人と会う予定があったので午前中から家を出た。「思ったより元気そうでよかった」と言われたが、そうあれるように努めているだけなんだよなあと思った。オタ活でもないのに10周年のネックレスをつけてドームコンのツアーバッグを持って歩いていた時点で察せるものがある。

昼過ぎに用事が終わって、Sexy Zoneの思い出の地を巡ろうと思った。帝国劇場、国際フォーラム、そして東京ドーム。その時間はまだカウコンのお客さんも少なく、他グループのうちわやアクスタを掲げる人たちの隅でそっと写真を撮った。

家に帰って、聡ちゃんのウェブの更新を読んだ。努めて明るく振る舞っていた聡ちゃんのいろいろな気持ち、一生5人だという意思、笑って送り出そうという決意。30日の勝利くんと聡ちゃんの更新とあわせて、今日をよき門出にしたいと思わせてくれた。

インスタにアップされた5人の姿はとても眩しくて、その頃には寂しさよりもとてつもない眩しさに涙がこぼれるようになっていた。

21時半から、インスタライブが行われた。マリちゃんから贈られた指輪と4人から贈られたネックレスの話、セクシールーレットの話、しょりマリの電話帳バトルなどなど。たくさん笑って明るい気持ちになり、カウコンで5人の歌う姿を見るのがとても楽しみになった。変にハイになった。

しかし23時に更新されたKTTと刹那ルとインスタの3連チャンで、ドーピング状態が解けてちゃんと寂しくなった。愛おしいと言い続けたケンティーが寂しいと書いたこと、風磨くんが5人であることを改めて記してくれたこと、インスタに綴られた「せめてあと少しだけでも。」。お兄ちゃん二人の寂しさに触れて、落ち着いてしっかり見届けねばと思った。

放送時は震える手でうちわとペンライトを握りながらテレビの前に座ったが、いざカウコンが終わって見ると思っていたより気持ちが明るい。心の底から「大好きだよ。それぞれの道で輝けますように。いってらっしゃい!!」と思えた。

それはこの5日間、変わらない部分もすごく強調してくれたからだと思う。

一生メンバー。
一生5人。
いなくなってほしい訳ない。
どこかでみんなで思い出す瞬間があっていい。
心はいつも常に1つ。

全部こちらは願うしかないことだ。でも向こうからそう言ってくれたおかげで、Sexy Zoneはずっと5人だと信じられている。儚いオタクの願い事よりも確かに。

それぞれが高いところまで飛んで夢を叶えるために変わることもあるけれど、根幹の部分は変わらないんだとたくさん示してくれた。カウコンのパフォーマンスからもそれを感じた。

マリちゃんの卒業発表の日、心配して電話をかけてきた母に「なんでみんな変わってしまうんだろう」と泣いた。そう言ったとき、11月に推しのおとはすが卒業したフィロソフィーのダンスのことも頭にあった。おとはすの卒コンで新メンバーが発表され、新体制での新曲が歌われ、泣きながら黄色のペンライトを緑と紫に変えたこと。あの瞬間はずっと胸の奥にしまっている。

11月の卒業のときも変わらないものを確かめたかったんだなあと、カウコンを見届けて思った。どういう形が良い悪いはなく、あの夜、野音にいた私はそうだったという話。今ではそれでよかったと思っているけれどね。

今年見送った二人の卒業。その両方を抱きしめてくれるような時間だった。別界隈で抱いた気持ちまで救ってくれてありがとう。やっぱりマリちゃんは天使かもしれない。

私はちゃんと、Sexy Zoneと一緒に2023年1月1日を迎えられた。明るくマリちゃんの卒業を祝う時間をくれて、本当にありがとう。

これからもきっとSexy Zoneの5人は夢に向かって高く高く飛んでいく。高く飛ぶための羽を休める場所もあったらいいなあとひっそり思う。それはファンの前じゃなくてもいいのだけれど。だからあえて大きな声で言いはしないけれど。

5人がそれぞれの道で、笑顔でいられますように。
「まだ君が知らない君に続いてく旅」が幸せなものでありますように。

自担 風磨くんのこと

風磨くんのことも書いておきたい。

放送終了後、風磨くんのことでパッと思い出せるのはカメラファンサや立ち位置、コラボで歌った曲の名前じゃなかった。「風磨くんかっこよかった🫶今すぐ見返そ!」のテンションではなかった。

年が明ける直前、カメラに抜かれた5人の笑顔に、笑って年を越せるのだと安堵したこと。「RUN」歌唱前の力強い円陣。歌いながら12345と増やされていく指。思い出そうとすればそういうシーンが浮かぶ。

カウコンが終わってしばらくすると、現地のレポが届き始めた。レポは投稿者の方の解釈を含んだ一つのコンテンツだと思っているので全てを「ほんとう」として見るわけではないけれど、どうやら風磨くんがかなりつらそうにしていたらしい。

自身のウェブで、そして31日にはインスタでも、寂しさのかけらをこぼしていた風磨くんですもの。一度懐に入れたら一生可愛がってそうな風磨くんですもの。マリちゃん大好きな風磨くんですもの。つらくないわけがない。寂しくないわけがない。

一方で「セクゾ楽しかった!」というレポも見かけた。テレビ放送で見る分には「ちょっと目線合わない?」くらいで力強いパフォーマンスに胸を打たれた。そうしてやりきったのは素晴らしいと思う。

元日の朝、録画を見返すと、年を越す前の風磨くんのぐっと力を込めた笑顔がやっぱり印象的だった。たしかに下を向いたり上を向いたりしていたけれど、印象に残るのはその力強さだった。

現地でどう見えたかは分からないけれど、テレビで見られた限りではそうだった。だから自分が見たのは、誰がなんと言おうとやりきったかっこいい風磨くんの姿だ。

明るく笑顔で送り出す姿を見せようと頑張ってくれていたところをこそ、自分は受け止めたい。いつもは「またまた〜😊」「もうちょっと素直になったらいいのに〜😌」と風磨くんの見せたい姿の裏側を覗きたくなることもあるけれど、この件に関しては風磨くんの見せたい姿で見ていたい。それが自分の思う応援の仕方だから。

もしこれから寂しさのかけらを感じ取ったとしてもそれに飲まれないようにしたい。

私は風磨くんではないので、ご本人の気持ちはどこまでも分からないし想像することしかできない。想像を膨らませて少しでも分かりたいと思うことが「好き」なのだろうけれど、出てくるものはやっぱり私の想像や解釈でしかない。極論「寂しそうに見える風磨くん」というよりは「風磨くんが寂しそうに見える私」の話だと思っている。

だから勝利くんのいう「相手を守るためにも、線を引く」は、きっとアイドルとファンの関係性でも大事だ。アイドルの気持ちを変に想像して苦しくなったり背負いすぎたりしない。オタクとしてのマインドを新年早々思い出させてくれてありがとう。

今年のおみくじも一発目は風磨くんだった。「基地。ボクと作ろうヒミツキチ♡」。

おうおう、作ってやろうじゃないか。立て続けに基地が出たのでもう何個でも作ってやろう。今年もいっぱい「キャー!」を叫ぶので、秘密基地がエネルギーをチャージする場所になったら嬉しい。

新年もしっかりついていきます。好きなだけ応援するために昇給目指して仕事もがんばるぜ。

改めて、新年がSexy Zoneの5人にとって充実した1年になりますように。
あけましておめでとうございます。