SZアルバム聴き直し『XYZ=repainting』
6月1日にSexy Zoneのアルバム『ザ・ハイライト』がリリースされます。ファンになってから初めてのオリジナルアルバムなのでかなり楽しみ。楽曲提供の情報も解禁になりました。
そんな中、ふと思いました。Sexy Zoneのアルバムをアルバムとしてちゃんと聴いてなくない?
アルバムはアルバムとして聴くことに意味があるとフィロソフィーのダンス『愛の哲学』で痛感したばかり。新アルバムリリースまでにSexy Zoneの過去アルバムも改めて聴くぞ〜と思い立った次第です。
今回は2018年2月リリースの『XYZ=repainting』を通して聴きました。公式の紹介文はこちら。
ライブ映像からSexy Zoneに入った1年半前、とりあえずTSUTAYAで手当たり次第に借りたアルバムの一つ。出会った当時は一番好きだと感じたアルバムですが今聴き直すとはたして。各曲の好きなフレーズと感想を綴ります。
1.XYZ(Introduction)
最初から最高にかっこいい。リペが好きな理由の2割くらいがこれです。
2.忘れられない花
この曲の 中島健人が かっこいい(川柳)。ライブ映像を見るたびにケンティー最高〜と思っていましたが曲だけ聴いてもそう思います。この曲のケンティーは切実さで切なくてやや狂気的。ケンティーが歌う「忘れないと 忘れなくちゃ」の忘れられなさそう感がよい。
3.PEACH!
え、PEACH!ってわす花の後だっけ……そんな驚きを得られるのがアルバム聴き直しのよさです。ROCK THA TOWNが3曲目に来るほうがまだなだらかなのでは〜と思う緩急。
PEACH!単体の話で言うと、ケンティーの歌う女性詞って最高だよね……というのがひとつ。そして5人で歌うからこそ軽やかなんだろうなあと思います。ケンティーのソロ曲だったらもっとぶりぶりに可愛いと思うので。それもそれで見てみたいけれども。
4.ROCK THA TOWN
や、やっぱりこの曲順は緩急すごいよ!?
久々にじっくり聴いてこんなに後ろの音が多かったのか〜と思いました。もしもギターが弾けたなら。17年以降はライブの鉄板曲で、映像で見ても年々遊ぶ余裕が出ていて楽しいです。
5.Birthday for you
「今までのSexy Zoneに新しい色を塗り足していく」というコンセプトのアルバムにバースデーソングがあるっていいですね。一つ年を重ねるのは人生に新しい色を塗り足すようなもの。そんなふうに年を重ねることに対して肯定的になれます。
少し曲の話から離れますが、Sexy Zoneを見ていると大人になるってかっこいいな、年を重ねるって素敵だなという気持ちになります。こんな風に年を重ねていきたいなあと。やっぱり私にとってSexy Zoneは同世代だけどちょっと社会人の先輩、みたいな存在です。
6.ぎゅっと
こういう寄り添ってくれる曲はアイドルっぽくて好きです。アイドル、というかジャニーズなのかな。特別ファンだったわけではないけれど嵐世代の人間からするとアイドル/ジャニーズは前を向かせてくれる存在だと思っています。それを感じられる1曲です。
Sexy Zoneがどんなにおしゃれなグループになってもこういう曲は歌ってほしいなあと思いますし、その点はそんなに心配していません。おしゃれ筆頭の風磨くんがその辺は分かっているだろうなあと思うので。
7.プンププンプン
歌詞を見返しながら聴きましたがめっちゃ深くない!? という浅い感想。「お互いを 知りたいと
思うことから 始めようよ」も「プンプン いい気分 嫌な気分? 分からないから Let's talk」も今の時代に必要なことですわ。
8.Fantasy 〜1秒の奇跡〜
こういう壮大な曲はアルバムの最後だと思ってるんですが、実はこれが最後じゃないという。僕と君の歌なのでラブソングにも友情の歌にも読めます。私はアイドルに捧げる歌だと思って聴いています。「たったひとり 君をみつけたよ それは銀河が僕にくれた奇跡」。ね、ファン→アイドルでは?
9.名脇役
言わずと知れた片想いソング。作詞がアナタノセイデと同じ方だと知ったときの納得感よ。
面白いのは「片思いする僕と相手の女の子の関係性」がメンバーの数だけ思い浮かぶところです。5人分の僕がいてそれぞれ片思いに苦しんでいる。もう脳内でMVを撮れます。でも曲として歌声にはまとまりがあるんです。不思議だわ〜。余談ですがフィロソフィーのダンス「ジョニーウォーカー」でもこの現象が起きました。
10.よびすて
よびすてで呼んで世界が変わる。そんな純粋さに小さな幸せを感じます。正直パンチのある曲ではないのでシングルだったことには驚きますが、こういう派手さのない曲が私は好きです。自作のSZ楽曲のプレイリストはだいたいパンチがない。
11.Unreality
ライブのセトリの影響でリード曲だと錯覚していましたがこの位置なんですね。もうめっっっっっちゃ好き。男声の高音好きにはたまらない。ラスサビのふまけんの掛け合いが大好き。途中で入れ替わるのも好き。ライブ映像もシンメパワーを浴びれて最高です。まあYouTubeの映像には入っていない部分なんですが……。
12.Pheromone
「だってモテたいじゃない? 一度はキャーキャー言われたいじゃない」とSexy Zoneがおしゃれに歌うよさ。「寝ても覚めてもさ 女の子の事考えてんだよ」「重く軽く良いくらいの君が欲しい」などと欲望ぶちまけソングなんですが、これがおしゃれに成立する曲調とボーカルが好きです。
13.ラブマジ
いきものがかり水野さん作詞作曲なのがわかる。「奇跡を起こすなら それはキミとだよ…ってんだ! Let's Go!」とか。「ってんだ レツゴー」の感じがぽいです。これこそシングルで出てそうなんですがアルバム曲なんですねえ。
14.Ignition Countdown
この激しさでこの曲はこの位置なの!? 一番驚く曲順です。4曲目のRTTも派手ではありますが、こちらは派手かつ激しい一曲。激情的。
今の5人で歌ったらよりかっこいいんだろうなあ。勝利くんはこういう激情的な曲がどんどん上手くなっている印象があるのでぜひまたどこかで何卒。
15.フィルター越しに見た空の青
曲名に色が入っているからか『XYZ=repainting』といえばこの曲という印象。この曲もBメロのふまけんが好きです。ライブ映像で見るとメンバーの表情に一層愛おしくなります。「胸が躍る日曜」のケンティーは何度見ても大好きです。
16.最後の笑顔
フィルター越しに見た空の青で「アルバム最後の曲か〜」と思わせてまだあります。これまたびっくり。そしてさらに驚きなのが明るい曲調と裏腹に別れの歌です。アイドルのアルバムを別れの曲で締めるってあるんか……。
ただ、これは単なる別れの歌ではありません。別れを乗り越えて、別れた人のためにも笑顔で前に進んでいく。そんな歌です。そう思うと「新たなスタート」「更なる挑戦」をテーマにしたアルバムの最後にはふさわしいのかもしれませんなあ。
■まとめ
記憶よりもおせちみたいなアルバムでした。一度通しで聞いた後は気に入った1曲をリピートする聴き方をしちゃいます。自分の好みの変化に応じて刺さる曲が変わりそうなので、定期的に通しで聴いて「今はこれが好きなんだな」とニマニマするのに向いています。
また、ベストアルバム以外でおすすめを聞かれたときにとりあえずこのアルバムを挙げて刺さった曲に応じて布教する……なんてこともできそう。聴いてよし、聴かせてよしの1枚でした。