Sexy Zone「Forever Yours」に感じるアイドルの愛と人生の話
Sexy Zone 25thシングル「人生遊戯」のカップリング曲に「Forever Yours」という曲があります。
この曲は作詞が竹縄さんと聞いて、リリース前から楽しみにしていました。Sexy Zoneのファンとしては「名脇役」や「アナタノセイデ」といった切ない片思いソングのイメージ。すごく具体的ではなくても不思議と情景が思い浮かぶ歌詞を書かれる方だなあと思います。
で、今回の「Forever Yours」。ラブソングだとは思うのですが、私はすぐラブソングに対して「アイドルとファンの歌じゃん……愛……」と思ってしまうタチでして、この曲でもそうなりました。
まず出だしから"""そう"""なんですよね。
Sexy Zoneは泣きたいときに隣に座って泣いてくれるし、笑いたいときにどこの誰よりも笑わせてくれるじゃん……まさにそうじゃん……。もちろんこれは物理的な話ではなく気持ち的な話です。隣のデスクにSexy Zoneはいません。
眠れない夜にSexy Zoneの夜中にラジオを聞いたり、遅くなった帰り道でブログを読んでくすっと笑ったりもします。
たとえば先日風磨くんが書いていたお香を焚こうとして前髪が燃えた話は「そんなことある!? 大丈夫!?」と思って笑った……というか仕事以外の話に触れられて気が楽になりました。いやまあ笑い事じゃないんですけど、無事ですって書いてたのでね。
ハプニングでも、今日食べたものでも、今日会った人でも、共有してくれる「なんてことのない話」に私は助けられています。
同じ理由でこのパートも好きです。ここを歌うのが聡ちゃんというのもよいです。
初めての東京ドームで僕らがファンの背中を押すと涙ながらに語っていたこと、個展の作品を作るときに「ポジティブ」や「一方通行にならないように」を意識していたこと。そんな聡ちゃんの話を思い出します。ファンの明日をちょびっとでも晴らそうとしてくれる聡ちゃんがこのパートを歌ってくれていること、その歌声のあたたかさと優しさが好きです。
風磨担として好きなのは2番Aメロの風磨くんパート。
Sexy Zoneのことを考えたりいろんなコンテンツを楽しんだりしているときの自分は仕事中の自分とは全然別人で、だいぶ「だらしない君」です。Sexy Zone(特に風磨くん)はそういうどうしようもない日常にも寄り添ってくれている気がするので、この歌詞が、そしてここを風磨くんが歌っていることが嬉しいです。歌割りの指定まではなかったと思いますがとにかくこの歌詞がいい……竹縄さんに感謝……。
まあSexy Zoneのライブに行くときは気合を入れているので「だらしない君」では行かないですけどね! そっちは「いつもと違うメイクなのは キミにね 振り向いて欲しいから(PEACH!)」です。厳密にいうと振り向いてほしいわけじゃないのですが、万が一風磨くんの視界に入ったときに風磨くんの「オレのファンの子は可愛い」を崩したくないので。
そして一番アイドルを感じたのはサビの歌詞。何度かあるサビの歌詞は少しずつ違うのですが、繰り返し出てくる「I'm Forever yours.」や「大丈夫 ずっと僕がいる」「大丈夫 ずっと変わらない」にアイドルからの愛を感じます。
本音を言えばアイドルが永遠に変わらず活動してくれるとは思っていません。アイドルに限らず物事が永遠でないことはもう分かってます。
この1年、Sexy Zoneのファンとしてだけでもメンバーの卒業やグループ名変更発表があり、特に目に見えるものは永遠ではないんだと改めて思いました。
ただ、見たもの・聞いたものはずっと頭の中にある。目の前からはいなくなっても形を変えてもそこにはある。「大丈夫 ずっと僕がいる」なんです。
ここまでアイドル側の形が変わることについて書いてきましたが、もちろんファン側が変わることもあります。
仕事や育児、介護、プライベートの事情など、さまざまな理由で、ファンとしてSexy Zoneに費やす時間が減ることもあると思います。自分も今回のリリース前後はやや仕事が忙しく、今日ようやく店舗に行けそうなくらいです。特典映像もまだ見られていない。シリアルコードは登録した。
時間とお金は有限です。常に最優先で一つのものに使うのは難しい。
それでもSexy Zoneはふと帰ってこれる場所だなあと思います。最新情報は追えてないけれど帰り道で聞く「そばにいるよ」や「ぎゅっと」に泣きそうになったり、ふと開いたらブログやパラパラとめくった雑誌で笑ったり。思い出や気持ちが詰まっているからこそ、少し離れたとしても戻れる場所だと感じます。
以前聡ちゃんがインタビューでこんな話をしていました。
誰かの人生の1ページに刻まれたものは紛れもなくその人のものです。アイドルから受け取った愛がその1ページに刻まれているのだとしたら、アイドルは「Forever Yours」なのだなあと思います。
キラキラした非日常をくれるだけでなく、一人の人間の人生に寄り添ってくれてありがとう。これが「人生のBGMになる(by 菊池風磨)」ということなんでしょうね。
「Forever Yours」、そして表題曲の「人生遊戯」を聞くたびに、私の人生におけるこの冬のさまざまな出来事を思い出すことでしょう。