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術後、検査結果が出るまでの経過を淡々と報告するよ。

乳がん全摘出から約1ヶ月半ほど経って、摘出した組織の検査結果も出たので、術後からの治療内容と変化を淡々と書いていこうと思ったが、現状、治療方針は定まらず延期になっている。
まだ1ヶ月半ほどしか経過していないことが、驚き。


退院後1ヶ月半ほど経過しての状態

通院頻度

退院時に予定を入れられるので、検査結果が出る前までに、複数回通院する必要がある。予約さえ入れておけば15分程度で終わるし、頻度としては、1ヶ月半で2~3回ぐらいだと思う。

診察内容

傷の状態の確認と、リンパ腺を取ったことにより、一定期間体液が貯まるので、定期的に抜く作業がセットになっている。自分の場合は、退院後すぐ気になることがあったので、頻度高めに通院して4回になった。

体液を抜く作業は、セローマ穿刺吸引という方法で、自分の場合の退院後の通院頻度と抜いた体液の量は下記の通り。
・1回目:退院4日後(約200cc)※予定より早めに通院
・2回目:前回から1週間後(約170cc)
・3回目:前回から1週間後(約70cc)
・4回目:前回から2週間後(約70cc)
なお、現在も少し溜まってきてはいるが、かなり少ない量(感覚的には50cc以下)なので、しばらく様子を見て多めになるようだったら通院予定。

傷の状態

傷は数ヶ月ほど傷を保護するテープを貼っておく必要がある。傷を覆うテープは、1週間ほど張りっぱなしで良いタイプ(値段が高い)と、毎日張り替える必要があるタイプ(値段が安い)の2種類をおすすめされた。

左:傷の大きさに合わせて3種類あるテープ、LLだと4枚・1箱約2000円で水に強い。
右:毎日張り替えるタイプの保護テープ、約9m・200円ほどだが、水に弱い。

自分の場合は、傷跡が約30cmほどあるので、Ato Fine LL1枚に、Lを半分に切って追加して貼っている。

LLで15~20cmの傷に、Lで10~15cmの傷に直接貼れる。右はLLサイズを出したところ。1週間ほど貼っていても痒くならないし、剥がす時も痛くない。

装備(傷をケアする下着やグッズ)について

☆下着やパッド
乳がん術後の専用ブラや見た目を整えるシリコン素材の偽乳もあるにはあるが、かなり高いのと、合わないと何度も買い替えることになる。
最初から自分に合ったものを購入しようとすると、ワコールで試着予約して購入する…ぐらいしか選択肢がないのと、予約していくというハードルが高すぎるので、退院後にそれをするのは、時間と体力が必要なため、なかなかの難問ではある。
なので、最初はセシールの専用商品を買って試してみるか、ネットなどノンワイヤーの安い商品を買って試すのが良い気もする。

傷が落ち着いてきたら、今まで使っていたワイヤー入りのブラが使えるとのことなので、落ち着くまで、自分はユニクロのワイヤレスブラアクティブスクエアネックなどを1週間分ほど購入。

パッドは病院のコンビニに売っていたものに、ハンドタオルなどで高さや大きさを調整して使用。

パッドは形も硬さも色々あるので、自分に合うものを探すのが最大の難問。これも1個あたり数千円。洗い替えなども考えると複数個の購入が必要。

検査結果

摘出した組織の検査が終わり、術後の治療方針が出る。
自分の場合は、追加で検査をする必要が出てきたため、もう半月ほど時間が必要とのこと。

所感

まず、退院後の体力の低下がひどすぎたので、無理して出かけたり、毎日散歩したりして体力が落ちないように注力している。ただ、術前は最低でも毎週2回は筋トレ+有酸素運動していたので、それに比べるとまだまだ感が拭えない。1ヶ月経過したところで自宅でできる筋トレを少しづつやっている。
何にせよ、初めてのことが多すぎて、色々と調べたり、何かするのにも時間がかかるので、戸惑いが多い。

軽ければ治療に10年ほどかかり、重ければ短期間(といっても1年間)のストロングスタイルの治療が必要になるので、生存率が高くなって来たと言っても、かなり面倒で負荷が高すぎる病気であることには違いない。

こんな内容でも、誰かの参考になれば幸いです。




【閲覧注意】読み物的なこと【メンタル強い人向け】

実際に、傷の状態がどのようなものであるかとか、検査結果で言われたことが何なのかなど、内容的に人によっては精神的に負荷が高いと思われるので、こちらでなるべくソフトに書いていこうと思う。
が、自分にとっては些細な表現も、人によってはかなりキツイかもしれないので、ご注意ください。

自分は、好奇心が強すぎるのと論理思考をしているせいか、病気の内容や治療方針については、めんどくさいだけで全く恐怖心もないが、病院で他の患者さんを見る限り、耐えられない人も多いのだろうな…と本気で思う。

傷の状態(詳細)

基本的には傷跡をテープで覆ったままになるので、まじまじと見ることは無いが、テープの貼り替え時に少しだけ観察。

・縫合糸がなくなっていくのが面白い
以前別の怪我で、たった4針縫っただけだったが抜糸があったので、「抜糸があったら、面倒くさくてどうしよう?」と手術前に思っていた。術後に傷を見た時は…何針かを数えるのはめんどくさくなって途中で止めた。
実際は、溶ける糸で縫合してあったので、日数が経過するに連れて、縫い糸がなくなっていくのが面白かった。ただ、今も複数箇所、糸らしきものは残っているので、完全になくなるには、まだ時間がかかる。

その他、もう今は塞がったが、術後1ヶ月ぐらいは、ほんの少量、数箇所から血が出続けていたため「岸辺露伴は動かない」の六壁坂の庭師を思い出したり。ジョジョが好きとはいえ、自分で経験するとか、全く思わなんだ。

胸の傷跡は、体の中心から脇の下まで少しカーブした状態で横に広がっているので、幅が広いテープ出ないと対応できないのだけがめんどくさい。

・縫い跡以外の傷の状態が未体験すぎて興味津々
傷跡は横にほぼ一直線であるが、その周辺の組織をごっそり摘出しているので、当初は抉れと色にびっくりした。
また、神経も切れたのか、一時的に感覚が眠っているのかわからないが、表皮は術後から感覚がなく、1ヶ月経っても、まだ元に戻っていない。なお、少し熱めのお風呂に入ると、胸にはほとんど筋肉がついていないのか、骨にダイレクトに熱が伝わってくるので、身体感覚として興味深いことになっている。
また、リンパ節を取ったことにより、無理をすると腕が浮腫んだりするらしい。自分の場合は結構重めのものを運んだり、動かしたりしていた気がするが浮腫は大丈夫だった。ただ、筋肉と表皮の間に体液が貯まり、退院後4日で手触りがウォーターベッドみたいになったので、急遽処置してもらったりしていた。
水がほとんど貯まらなくなったら、ガッツリ運動しても良いとのことなので、その状態を切望している。

・パッドが意外とつらい
上記の通り、神経が死んでいるので、パッドがどんな形・素材であろうとも、肌に触れる部分は感触もわからないし痛みもない。ただし、基本的に柔らかめのものでないと、抉れた部分を圧迫して胸が苦しくなるので、色々試した結果、スポンジ型+ハンドタオルでなんとか凌いでいる。
重さに違和感が出てくるかも?と思って、ネットで安めのシリコンパッドを買ってみたが、蒸れるのと変な違和感で一度も使っていない笑

検査結果(癌のタイプや治療内容の詳細・ネガティブな表現あり)

・ガンのタイプの見極めが難しい
手術前は「やる気スイッチが入ってないタイプ(HER2 0)」とのことだったが、検査の結果「やる気スイッチ入ってるかも?(HER2 2+)」だったので、主治医さんが追加の検査を診察より前にオーダーしてくれていた。
…殺る気スイッチ入っとるやん!!
本気のやつ(HER2 3以上?)ではないので、詳細を調べないといけないらしい。術後の治療方針にハードモードが追加されたので、それについて色々と考えていた。
陽性だとルミナルB型 (HER2陽性)というタイプのガンということかな?と思っている。

カルテ撮らせてもらった。おもろい。

ちなみに明らかな転移は見られないとのことではあるが、治療法としては以前知らされていた「5~10年のホルモン治療」の他、「1年間の薬物投与(いわゆる髪が抜け落ちたりする、副作用がめっちゃ強いやつ)」が選択肢に加わり、しかも残念ながら自分で選べないのがストレスだったりする。

病気はともかく、選択肢として「知り合いに与えるショックが軽く自分も楽?な『事故による即死』が欲しい」とふと思うこともあるので、意外とショックを受けている気はする。
あと「意図してなかったとしても、結果、利用されただけだよなー」と思う出来事が近年稀に見る頻度で起こっている気がするのも、気がついてないだけで、ペシミスト的思考になってるんだろうなと思ったりする。

なお、後者の強めの治療方針になった場合は、どうせならファッション傾向が高いカツラや化粧・服装で「久々に思い切り女子っぽい外見で遊ぶか!」ぐらいには、お気楽に考えているし、実際、行きつけの美容師に「おしゃれボウズにするかもしれん」と相談はしてある。
お金で解決できるのなら、むしろ楽。

・摘出した組織について
実は、摘出した組織の写真でいろいろと説明があった。かなりシュール。
ちなみにホラー映画は苦手な方なんだけど、診察室の雰囲気もあり、グロさは感じないどころか、今まで見たことないもの過ぎて、興味関心のほうが勝り、理系であることがバレるレベルの質問をしたり、医者の渾身のシュールギャグで大笑いしていた。
あまりにもレアな体験すぎて、一番アウトなものは避け、一瞬見ただけでは何だかわからない写真だけをスマホで撮らせてもらったぐらい。
※ただ、普通はドン引きどころか、人格を疑われるレベルの行動だと反省している。

退院後に購入した装備やモノ(ガッツリ女子向け)

・ユニクロのブラたち
スポーツブラも買うと高いし、実際自分の胸のサイズに合うものでパッドが入れられて、見た目も良いもの…と考えると、かなり選択肢が狭くなるのと、意外と高いので、何も考えず大量購入できて、入手が簡単なユニクロにはホント感謝している。
あと、Mame Kurogouchiのワイヤレスブラ(シアー)とエアリズムウルトラシームレスショーツのセットアップが、ワイヤーもなくつけ心地も軽い上に、見た目や色などがおしゃれだし、自分のサイズだと売れ残ってたりしたのが非常にありがたかった。
ほんと、レースとかいらないんで、シンプルでかっこいいブラが増えてほしい。

・パッド比較
普段、スニーカーは値段を見ずに買うことも多いが、本気の乳がん用のシリコンパッドは数万円するし、本気で合わせようと思ったらオーダーメイドになるので、安いのをAmazonで買って試してみてるが…自分には合わないなと悟った。形状的には面白いので、たまに付けて遊ぼうと思うが、外出時は難しそうだなと思っている。
ウレタンも買ってみたが、汚れたときのことを考えると、あまり使う気にはならない。

形状が面白いことになっているが、実際傷も横が抉れていたりするので、意外と考えられた形状だなと感心した。でも真ん中のポッチはいらんやろw

なので、ワコールの軽量パッドが値段とカスタマイズ可能な点でかなり重宝している。ハンドタオルを仕込めるので、高さや汗対策をしているが、それでもズレてきたりするので、運動できるようになったらどうしたものか?と考えている。

退院後すぐ、自分の体のテストを兼ねて、無理して鎌倉に行ったりしたり、少し前に仕事で重めのPC持って出かけたりしたが、あまりよろしくない感じではある。現状、1泊2日の旅行はもちろん長時間の外出ですら、ちょっと控えめにしている。

以上、7月後半に結果が出てからが勝負!!!!!

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