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肌と私?私と肌?

個人的な話になりますが、つい先日、突発性のじんましんに見舞われました。
頭の先から、足の裏まで、見事に腫れ上がった自分の身体を抱えて
42歳の私はただただ無力。これまでの経験なんてなんの役にも立ちません。

その日の夜は、痒さと熱さとピリピリした刺激を全身に感じながら、
濡れタオルと保冷剤を抱えて眠りました(ほぼ眠れませんでしたけど・・)

結局、翌朝病院で処方された薬によって、少しずつ症状は緩和したのですが、この体験は改めて私に気づきを残してくれました。

ひとつは、最大の臓器と言われる「皮膚」の可能性について。

脳には記憶や学習に重要な役割を果たしている
MMDA受容体というレセプターがあるのですが、実はそれが表皮にも存在することがわかっているそうです。

肌に知性があるのか?という科学的な問が建てられることも驚きですが、
皮膚はその人が生きていた時間や空気を記憶しているとしたら、
皮膚が喜ぶ人生にしなければ。そんなマインドセットにつながりました。

そしてもうひとつ。今回のように突発的な皮膚トラブルに見舞われたことがある方が、実は沢山いらっしゃったということ。

療養中、自身のSNSで状況をシェアしたところ、
男女問わず、想像以上に多くの方がメッセージやコメントを寄せてくださいました。
「自分にも、同じような経験がある」と。

このことから、誰もが突発的な肌の揺らぎに直面する可能性を秘めていて、
私達が日頃からお伝えしている「敏感肌は、特別な肌ではない」という
メッセージの本質に、改めて触れた気がしました。

だからこそ、肌になにか起こった時だけでなく、
日頃から自分の肌と向き合い、リテラシーを高めていくことの重要性も感じました。

敏感肌専門ブランドを展開する私達にできることは
商品を届ける事以外にもたくさんあるな、と決意を新たにしつつ。

「自己表現としてのコスメティック」と、
「自分の人生そのものを調律するためのコスメティック」

ディセンシアはそのどちらかだけでなく、
その両方を担える存在になりたいと思います。

Sep2018 CRAS19






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