【ゲームレビュー】トロッコ問題に挑戦。自分の選択に責任を持てるか？『Trolley Delayma』

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Trolley Delaymaは、電車の軌道を変えて犠牲者を救うパズルゲームです。トップダウンの視点から、マウスでドラッグして操作し、電車が犠牲者にぶつかるとゲームオーバーです。

このゲームのテーマは、トロッコ問題という倫理的なジレンマです。トロッコ問題とは、電車が暴走していて、一方の軌道には多数の人が、もう一方の軌道には少数の人がいるとき、どちらに電車を走らせるかという問題です。多数派の利益と少数派の権利という対立する価値観が問われます。このゲームでは、トロッコ問題を様々なバリエーションで展開します。犯罪者や無実の人、家族や他人など、犠牲者の種類や数が変わりますが、いずれにしてもプレイヤーは自分の判断で電車の行き先を決めることになります。

本作は、シンプルな操作とグラフィックスながら、深いメッセージを持つゲームです。パズルの難易度は適度で、電車のスピードが速くなるにつれて、素早く軌道を変える必要があります。電車の重さや音が犠牲者の種類や数によって変わるという演出もあります。緊張感と臨場感があります。ゲームの魅力は、やはりトロッコ問題というテーマにあります。自分の倫理観や感情に従って電車の行き先を決めることになりますが、どちらの選択も完全に正しいとは言えません。どちらにせよ、何かを犠牲にすることになる、つまり、自分の選択の結果や責任を見せつけられることになるのです。