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省令準防火構造で天井野縁組み!

本記事は、見習い大工4年目が書くメモとなります。インスタグラムも更新していますので、気になる方はご覧くださいませ。
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2021.8.14

■テーマ
省令準防火構造での天井野縁組みをやってみて思うこと

→省令準防火構造って何?
→本日の目標と結果
→本日の分析と改善
→その他 教わったことなどのメモ書き

✔省令準防火構造とは

省令準防火構造とは、住宅金融支援機構が定める仕様で家を建てたりリフォームした一戸建て木造住宅の構造のことです。
施工に手間が掛かるので、施工費用が増えたり、工事の追加料金が発生するといったデメリットがある一方で、火災に強い家にすることができ、火災保険料も軽減することができるといったメリットがあります。
これは、このような形で施工することで、木造住宅(H構造)なのに鉄筋コンクリート造と同じ区分(T構造)で扱ってくれるからなんですね。

因みに、建物再調達価額2000万円、35年間長期一括払の場合での火災保険料(N社)を比較した場合、
・T構造 省令準耐火構造の木造住宅 約35万円 
・H構造 通常の木造住宅 約95万円

なので、差額がなんと60万円!

省令準防火構造にすることで、安心とお金を手に入れることができるのでおすすめ。

✔省令準防火構造の特徴は3つ

1、外部からの延焼防止
外壁や軒裏を防火構造にすることで外部からの延焼を防いだり遅延させようってこと。
近年、消防の広域化が進み、各地の消防士さんの活躍によって、覚知から放水までの所要時間は短くなっていますのでさらに安心できると思います。

2、各室の防火
防火をとるパターンはいくつかあります。実際施工してみても、なるほど!って感じましたね。

3、他室への延焼遅延
ここで僕が最近よく言ってる“ファイヤーストップ”がでてきます。
要は、通常の壁の内部は2階や小屋裏と空間がつながっていますが、壁の中の繋がりをふさいで、壁の中から他の部屋に燃え広がるのを“遅らせよう”っていうことです。
その、壁の中でつながりをふさぐのに使ってる材料が“ファイヤーストップ材”といわれています。これは不燃材ではないので、延焼を防ぐのではなく“遅らせる”ことしかできません。そもそも木造なので、完全に延焼を防ぐのは無理な話。

✔今日立てた目標と結果
・前日の天井野縁を完全に終わらせる
・野縁を3つ完了させる
・4つ目は途中までできるかな。。

こんな感じで始めましたが、結果は撃沈。
前日の残りで10時を迎え、
お昼の時点で1つしか終わってない。
この時点で、あと二つを防火対策をしつつ終わらせるのは、これまでの経験上から考えても無理でした。
なぜなら、通常の天井野縁1つで大体2時間くらい掛かるので。
しかし、できるとこまではいきたいなと思ってやってましたが、3つ目が途中で終了しました。

✔分析と改善

今回は、界壁側はキワ野縁の下端から梁までボードを張る方法で、間仕切りの中は木材をファイヤーストップにする方法でやりました。
慣れてないのもあると思いますが、やはり時間が掛かりますね。特に、界壁側に張るボードは、梁や火打ち、金物、吹き付け断熱の場合は少しむしったりと、パタパタと張れないところが大変です。
2階の場合、間仕切りは天井を組んでから間仕切るだけでファイヤーストップになるのでこっちの方が早いと思います。
今の僕では、トイレの野縁を準防火仕様で組むだけで焼く1.5時間掛かります。これを頭に入れて次回は予定を組んでいきたいと思います。

✔その他、教わったことなどのメモ書き

・金物付近の吹き付けた断熱は、気密対策上なるべく残すこと
・まだ張ってないけど天井ボードの目地にも当て木が必要らしい
9ミリ2枚のりゃんこ張りなら要るのかな?不要ならこっちの方が早くね?って思ったけどどうかな。
・ボードを梁まで延ばしてから天井ボードを張るやり方も準防火適用なんだけど、それだと天井ボードの逃げがないから大変だなって思ってた。だけど、キワ野縁下端で一旦区切っちゃえば天井ボードも逃げを作れる。区切らないのであれば、廻り縁で逃げると楽。

✔まとめ

・省令準防火構造にすると、保険料減額の適用になってお得
・省令準防火構造での野縁組みは、現状の僕ではトイレで1.5H 掛かる
・間仕切る前に天井ボード先の方が施工が早そう
・界壁側は、梁や金物などでパタパタ張れないことを頭に入れておこう

今回は以上です。
































































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