見出し画像

時間はある。だから180キロ歩いてみることにした。

普通にしていたことが出来なくなって随分経つ。
リアルで新しい世界を体験する刺激や感動、ハプニングが中々発生しない。
心が揺れたり、思いがけないことが起こって笑いあったり、誰かに聞いてほしくなったり。そういうことがコロナの襲来と共にどんどん減っていった。時間を持て余すことも増えた。

そんな日々を送る中、今年のお正月に「熊野古道」の一つの峠をハイクし、その時突然現れた海を目にした時、「Wowww」みたいな声が自然に出た。
そう、感動したのだ。久しぶりに脳を介さず出た声だった。

画像1

その帰り道の道の駅で、近くでスペイン巡礼の道「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の展覧会をしていることを知り、後日ハイク次いでに見に行くことにした。そこで、この巡礼の道は800キロあり、スペイン美食の街サンセバスチャンを経由する事を知った。800キロとは、東京から広島の距離であることも。そして漠然とではあるがいつかは行ってみたい気持ちがニョキニョキとやってきた。

画像2

手始めに「巡礼の道」として世界文化遺産に登録されている熊野古道を歩いてみよう、ということになった。自宅から行きやすい伊勢路ルートは180キロ。800キロに比べれば短いではないか。

とはいえ、連続で歩くことは、仕事上難しいこともあり180キロを刻んで歩いてみる事にした。

ぶつ切りではあるけれど、コロナ禍の10日間のロングジャーニーが始まった。

画像3




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?